<全日本:後楽園大会>◇3日◇後楽園ホール
石原プロモーションの俳優金児憲史(のりひと、40)神田穣(23)が3日、東京・後楽園ホールで、全日本プロレスに初参戦した。
2人は、覆面レスラーのカーベル伊藤が社長を務める、カーライフサポート事業を展開するカーベルのCMに出演していることから誘いを受け、トリオを結成した。
2人はドラマ「西部警察」のテーマ曲に乗って登場。金児はサバイバルゲームで使っているという自前の迷彩柄ロングパンツ、神田はこの日のために作った白のショートタイツで、後ろに「石原軍団」と入っていた。
9月半ばにオファーを受け、トレーニングを続けてきた。金児はアクションや殺陣でつちかった技術をベースにし、神田は柔術、空手などの格闘技経験が豊富。佐野直、原学、大久保一樹を相手に、2人とも軽快な動きで、技を繰り出し続けた。
金児はミドルキック3連発からのブレーンバスター、ギロチンドロップの大技を見せた。「大事な記憶がいくつか飛んだ」というほどの張り手も受けたが「一皮むけました。怖さを感じるからこそ死ぬ気になりました」と話した。
神田も腕ひしぎ逆十字固めを狙ったり、ヒールホールドなど多彩に攻めた。最後はカーベル伊藤がマスクをはぎ取られ、相手の反則で勝利を収めた。
金児の同期、宮下裕治(43)も見守った。宮下は「新人の試合と思えない。ブレーンバスターは相当訓練したと思いました」と感心し「普段真剣にならない金児の顔が見られました」と言うと、金児は「(真剣に)なっとるわ!」と照れた。
神田は、プライベートでも、よく格闘技観戦をするそう。後楽園ホールにも何度か来ているそうで「緊張はしなかったです。興奮しました」と喜び「お誘いを受けた時、できるのかなと思ったんですが、ここまで成長できた」と満足そうだった。
ここまで本気を見せたのには理由があった。金児は「『石原プロは何でもやるようになったのか』『仕事を選ばなくなったのか』と、冗談でも耳にするようになって申し訳ないと思っている。全日本プロレスさん側へも『誰でも出すようになったのか。そんなに甘いものじゃない』という声があったと聞いている。試合の中で、本気でやっているところを見せて失礼のないように、と思いました」と話した。
2人とも「機会があればまたやりたい」と話したが、俳優と格闘家の筋肉の付け方はまったく違うため、両立させることはかなり難しいとした。神田は「次は役者で…」と、本業での飛躍を誓った。
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