市川猿之助元気です！ギプス取れた １月復帰予定

　歌舞伎俳優市川猿之助（４２）が２５日、東京・新橋演舞場で、左腕開放骨折で休演したスーパー歌舞伎セカンド「ワンピース」の千秋楽のカーテンコールに登場し、事故後、初めて舞台から観客に肉声を届けた。

　猿之助は「ワンピース」のＴシャツの上に黒の上着、スニーカー姿で登場。「皆様、かくも大勢お越しいただきまして、ありがとうございました」と笑顔であいさつすると「私が不慮の事故によりまして、こういう事になりました。私がいなくてもこの芝居は本当にお客さまが入るということで、入院中、どれだけ励まされたことか」と自虐ネタで観客を笑わせた。

　また、「後ろから見ていましたけど面白い芝居」と語ると「本来なら命を失うような事故だったのですが、優秀なスタッフと周りのサポートのおかげで腕だけですみました。このけがは良くしかならないそうです」とファンを安心させた。

　猿之助は、同舞台の１０月９日のカーテンコールの際、花道のセリから降下した時に、衣装の左袖が昇降装置に絡まって救急搬送された。完治に半年近くかかるとみられていたが、主催者側によると１１月に入って退院したという。１０月３０日には病院の外出許可を受け、カーテンコールに登場したが、腕をアームホルダーでつるし、観客に直接、言葉を発することはなかった。その後も何度かカーテンコールに登場も、言葉を発することはなかったという。

　この日はギプスもなく、両腕を広げて上げ、体でファンに感謝を表現。代役を務めた尾上右近（２５）とも両腕で抱き合った。猿之助は、来年１月の東京・歌舞伎座「寿　初春大歌舞伎」で復帰する予定だ。

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