クレーンゲーム機を景品が取れないように設定し客から料金をだまし取ったとして、大阪府警保安課は23日、詐欺の疑いで、大阪市中央区や京都市中京区のゲームセンターなど数カ所を家宅捜索した。

 捜査関係者によると、今月、大阪市中央区道頓堀のゲームセンターで、クレーンのような装置を操作して景品をつかみ取るゲーム機の設定を店員が変更し、景品が取れないようにした上で、客に「絶対に取れる」とうそを言って料金をだまし取った疑いが持たれている。

 8月以降、「景品が取れない」と約20件の被害相談があった。被害額の多くは1人10万円以上で、「60万円以上使った」と話している人もいるという。

 府警は運営会社の社長や店長らから事情を聴いている。(共同)