GLAYが昨日12日23日と本日24日に北海道・函館アリーナにてワンマンライブ「GLAY ARENA TOUR 2017 "HAKODATE WINTERDELICS"」を開催した。
2日間の公演は、先日終了したアリーナツアー「GLAY ARENA TOUR 2017 "SUMMERDELICS"」の特別編として実施。彼らが地元の函館アリーナでライブを行うのは2015年7月のこけら落とし公演以来となった。この記事ではGLAYにとって年内最後の公演となった2日目の模様をレポートする。
開演すると、ステージを半円状に囲むLEDスクリーンにメンバー紹介も交えたホラームービーを想起させる映像が投影され、HISASHI(G)、TAKURO(G)、JIRO(B)がステージに登場。さらにTERU(Vo)がアリーナエリアまで伸びる花道にせり上がりながら現れると、会場に集まった約4000人の大歓声が響いた。オープニングを飾ったのは、曲の展開と共に激しさを増す「聖者のいない町」。TERUのシャウトに合わせて火柱やスモークが上がり、ドラマチックなナンバーでライブの幕が上がった。「デストピア」でHISASHIがギターを豪快にかき鳴らしたり、間髪入れずに投下された「I am xxx」でJIROが体を激しく動かしながらベースを奏でたりと、メンバーは序盤からエネルギッシュなプレイを展開。「OK、函館、熱くいこうぜ!」というTERUの言葉で始まった「超音速デスティニー」のクライマックスでは、女性ダンサーが花道で髪を振り乱しながらパフォーマンスを行い、スリリングな楽曲の世界に彩りを添えた。
「ロングラン」を経て、TERUは「ただいま! 最終日、とことん愛し合おうぜ」と挨拶。横のTAKUROを見やり「2人で(一緒にギターを)弾いてると高校時代を思い出すね」「まさかこうやって、30年経って、こんな広い函館アリーナでライブができるなんて夢みたいです」と感慨深そうな表情を浮かべた。しかし気合いが入りすぎたのか、「空が青空であるために」の終盤で歌詞の一部を変えて歌おうとするも失敗してしまうハプニングが。「カッコつけてアレンジしようとしたら間違えたよ」と照れくさそうに笑い、オーディエンスを和ませていた。
地元公演ということも影響してか、昔話も飛び出したこの日。「SUMMERDELICS」の演奏中に差し込まれるトークコーナーでは、TAKUROが被っている赤い帽子についてJIROが「リーダーは偉いから1人サンタクロース!」といじったのち、「高校に通っていた頃のリーダーはとんがっていたからね」と発言したり、TERUが自転車で街中を爆走していたことを暴露したりとさまざまなエピソードが語られた。さらにJIROは夏に観た同郷のYUKIの函館アリーナ公演で受けた刺激について語りつつ、「出だしからいいライブができてる気がしてます」と充実した表情を浮かべた。
ライブの中盤にはメンバーが花道に集まり、バラードを中心に演奏するコーナーも。TERUは「これからも函館を大切にしていきたいという思いがあるので、今日は函館で聴くGLAYの音を体中で感じてもらいたいと思います」と観客に向かって語り、「時計」を情感たっぷりに歌い上げる。さらに「歌詞の一言一言が僕らが生まれ育った函館を連想させる言葉が入ってます」「厳しい冬を乗り越えてきたからこそ届けられた曲です」という紹介から「Winter,again」へ。TAKUROが哀切をにじませたフレーズを奏でたのを皮切りに、HISASHIとJIROも丁寧に音を重ね、TERUは歌詞を噛みしめるように目を閉じながら熱唱した。
深い余韻を残す中で届けられた「軌跡の果て」が終わると、TERUは「ここで名古屋で約束したライブの配信が始まってます」と言って、ファンへのクリスマスプレゼントとして急遽決まったLINE LIVEでの配信がスタートしたことを明かす。そして彼らは「これからもみんなと生きていくという思いを込めて」と最新曲「あなたといきてゆく」につなげ、優しいサウンドで会場を包み込んだ。当初配信は1曲のみの予定だったが、メンバーの計らいで続く「Time for Christmas」も配信されることに。会場に集まったファンも、GLAYからの“クリスマスプレゼント”に魅了されていた。
アッパーな楽曲が続いた本編後半で特に盛り上がりを見せたのは、HISASHIのこだわりが炸裂した「シン・ゾンビ」。バンドのオフショット映像を流すオープニングをはじめ、GLAYと同じ北海道出身の松山千春の代表曲「長い夜」をロックアレンジで披露するコーナー、「太鼓の達人」の筐体がステージに運び込まれHISASHIが華麗なバチさばきを見せるなど、次から次へと飛び道具的な演出が観客を翻弄する。なお「長い夜」では、TERUがサングラスをかけ、松山の声色を真似する徹底ぶり。曲が終わるとHISASHIは「いやあ、やりきりましたね。しかし『シン・ゾンビ』、やりたいこと詰め込んだら一体何が正解かわからなくなってきた!」と本音を漏らしてファンを爆笑させた。
歌詞をスクリーンに映しながら曲に込められたメッセージを伝えた「BEAUTIFUL DREAMER」、北海道新幹線誕生までをアニメーションで描いた映像を交えた「Supernova Express 2017」を経て、TERUが「2018年もみんなに一歩踏み出す勇気を届けられるような、そんな活動をしていけたらと思います」と口にする。そして4人は、ファンとの再会を約束するように「lifetime」と「the other end of the globe」をプレイした。TERU、TAKURO、HISASHIが退場したあと、1人残ったJIROはさまざまな試みに挑んだツアーを振り返り「俺たちにとってやりがいがあったし、いいツアーになったと思います」としみじみ。「2017年、これでお別れなのか、10秒後に出てくるかは君たち次第です!」と言ってステージをあとにした。
JIROの言葉のおかげか、すぐさま拍手が起きアンコールに突入。TERU、TAKURO、HISASHIはサンタ帽をかぶり、JIROは腰にサンタ帽をぶら下げて再登場してクリスマスムードを醸し出す。「もうちょっと暴れようか?」というJIROのひと言から、「SHUTTER SPEEDSのテーマ」がスタート。TERUとJIROはシャウトの応酬でオーディエンスを煽り、再び会場に熱狂を作り出す。その後4人は「ACID HEAD」を叩き込んだのち、カラフルなテープが舞う中で「HEROES」を、そしてスピード感にある映像をバックに「XYZ」をプレイ。TERUは「今日はホントにありがとう。ホントにやってきてよかった。みんなに会えてよかった!」と語り、「MUSIC LIFE」をタイトルコールする。函館時代のエピソードも盛り込んだ歌詞をTAKURO、HISASHI、JIROもTERUと一緒に口ずさみライブをクライマックスに導いた。アウトロでTERUは「アリーナツアー、最後まで付き合ってくれてありがとう。GLAYはホント幸せ者です!」と笑顔でシャウト。約2時間半におよんだライブは、JIROの「HISASHI、お疲れ様!」という言葉に続いた全員そろってのジャンプで締めくくられた。
なお本日をもって2017年内の活動を終えたGLAYだが、3月17日に台湾公演「GLAY ARENA TOUR 2018 "SPRINGDELICS" in Taipei」を控えるなど2018年も精力的な活動が続く。
GLAY「GLAY ARENA TOUR 2017 "HAKODATE WINTERDELICS"」2017年12月24日 函館アリーナ セットリスト
01. 聖者のいない町
02. デストピア
03. I am xxx
04. 超音速デスティニー
05. ロングラン
06. 空が青空であるために
07. SUMMERDELICS
08. 微熱(A)girlサマー
09. 時計
10. Winter,again
11. 軌跡の果て
12. あなたといきてゆく
13. Time for Christmas
14. Scoop
15. シン・ゾンビ
16. BEAUTIFUL DREAMER
17. Supernova Express 2017
18. lifetime
19. the other end of the globe
<アンコール>
20. SHUTTER SPEEDSのテーマ
21. ACID HEAD
22. HEROES
23. XYZ
24. MUSIC LIFE
GLAY ARENA TOUR 2018 "SPRINGDELICS" in Taipei
2018年3月17日(土)台湾 台北 Taipei Arena
続きを読みます http://news.nicovideo.jp/watch/nw3173385
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