羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今回の有名人>
「彼と過ごす時間の中で、すでにたくさんの普段経験することのできない体験や、出逢うことのない人との出逢いがあります」剛力彩芽
(剛力彩芽インスタグラムより、7月22日)
「人から嫉妬を買わない方法とは何か?」と尋ねたら、多くの人が「SNSをやらない」と答えるのではないだろうか。確かにSNSをやらなければ、プライベートの露出を控えられるから、嫉妬は買わないだろうが、今の時代まったくSNSをやらないというのも難しいだろう。
嫉妬を買わないためには、自分が嫉妬する経験が必要ではないか。自分が嫉妬することで、「ここまではOK、ここからは鼻につく」といった感じに、自分のルールを確立していく。“配慮”とは嫉妬から生まれるとも言えるが、女優・剛力彩芽は、もしかして嫉妬をしたことがない人間なのかもしれない。
剛力が、ロシアのサッカーワールドカップ会場前で、日本代表のユニフォームを着て、タオルを大きく広げた画像をインスタグラムにアップした。剛力の満面の笑みから、彼女が4年に一度のワールドカップの決勝戦を心から楽しんでいることが伝わってくるのだが、剛力、“コメントの書き方がドヘタ”なのである。
画像に添えられた「凄いところにいる。夢みたい。感謝」というコメントだが、これはワールドカップや試合そのものではなく、“ここに連れてきてくれた人”を連想させるものなのである。剛力の恋人は、スタートトゥデイ社長・前澤友作氏。アメリカの経済誌「フォーブス」によると、個人資産3300億円ともいわれるセレブで、この前澤氏も、剛力と同じような構図で撮った写真をインスタグラムに上げている。
前澤氏のインスタには「無理して日帰りで行ってよかった」という記述があり、プライベートジェットで行ったことをうかがわせる(事実、「デイリースポーツ」の取材に対し、前澤氏はプライベートジェットの使用を認めている)。剛力の書き方と前澤氏のツイートを合わせると「私の彼氏はプライベートジェットを持っているお金持ちで、だから、こんなすごい場所に連れてきてくれて夢みたい」という自慢だと解釈する人もいるだろう。
予想通り、オジサンたちがかみつき始めた。『とくダネ!』(フジテレビ系)のMC・小倉智昭は、「なんでこれを大っぴらにしたいんだろう」とコメント。『ナイナイのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)では、ナインティナイン・岡村隆史が、「プライベートジェットに乗っていかれたということですけれども」「そこまで大っぴろげにしないでほしいなと思う」と苦々しく語る。剛力ファンを公言していた明石家さんまに至っては、『ヤングタウン土曜日』(MBS放送)で、「自家用ジェットに乗ったら女、落ちるでしょ」と語るなど、オジサンたちはどうやら“プライベートジェット”に過剰反応している様子がうかがえる。プライベートジェットが持てるということは、それだけの収入があるということで、オジサンたちは、“カネ”に嫉妬しているのではないだろうか。
25歳まで恋愛禁止とされる事務所で育った剛力にとって、プライベートが注目されるのはこれが初めての経験だろうが、浮かび上がる剛力のキャラには驚くばかりである。バッシングの過熱で好感度が落ちるのを事務所が恐れたのか、はたまた芸能界の大御所からのクレームに対応する形を取ったのか、剛力はワールドカップの写真を含めたこれまでのインスタ投稿を全削除すると決めた。
続きを読みます http://www.cyzowoman.com/2018/07/post_194839_1.html
0 件のコメント:
コメントを投稿