第76期名人戦 第4局 佐藤快勝、再びタイに - Crune Blogs

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2018年5月21日月曜日

第76期名人戦 第4局 佐藤快勝、再びタイに

 <大和証券>

 福岡市のアゴーラ福岡山の上ホテル&スパで第76期名人戦七番勝負第4局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、九州電力、QTnet協力)は20日午後6時41分、佐藤天彦(あまひこ)名人(30)が挑戦者の羽生善治竜王(47)を79手で破り、2勝2敗と再びタイに戻した。残り時間は佐藤1時間、羽生1時間4分。第5局は29、30の両日、名古屋市の万松寺で指される。

 佐藤の封じ手は、棋士控室でも本命視されていた5六角。羽生は攻め駒の角を圧迫して局面を打開しようとしたが、佐藤は53手目に1時間32分長考して2二歩成と指し、優位に立った。佐藤は1日目、2三歩(31手目)の新手で主導権を握り、その歩が勝負どころで威力を発揮した。

 控室では早い終局が予測されていたが、羽生は決め手を与えない指し手で粘る。それでも佐藤は慎重に進め、最後まで陣形に隙(すき)を見せず、快勝した。

 解説の横山泰明六段は「2三歩が非常に効果的な役割を果たしたのが印象的でした。羽生竜王は粘り強く指しましたが、佐藤名人は落ち着いた指し回しで少しずつリードを広げました」と話した。

 前期七番勝負は第4局まで全て後手番が勝ったが、今期七番勝負は逆に先手番が勝利。佐藤は、リードされては追い付く前期と同じ展開で第5局を迎える。【丸山進】


第2日指し手

[先]佐藤            [後]羽生

<47>5六角  56(封じ手) (48)4五歩  2

<49>7七桂  18      (50)4四金 23

<51>7四角  31      (52)7二金  1

<53>2二歩成 92      (54)同銀

<55>3二角   1      (56)7三桂 55

<57>8七飛  21      (58)1三桂 16

<59>2一角成 78      (60)2七歩  2

<61>2九歩  13      (62)2四飛  1

<63>3九金   5      (64)4二玉 40

<65>8三歩   7      (66)3二銀  2

<67>8二歩成         (68)同金

<69>3二馬   6      (70)同玉

<71>6三角成         (72)6六歩  8

<73>同歩    8      (74)5四角  5

<75>同馬    3      (76)同金

<77>6二角   4      (78)9四角  1

<79>6七銀   1          --  26

 まで佐藤名人の勝ち

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