【東京ドラマアウォード2017】連ドラ『逃げ恥』、単発『破獄』がグランプリ

　この1年間（2016年7月〜17年6月）に放送された番組で“世界に見せたい日本のドラマ”を選出・表彰する『東京ドラマアウォード2017』の授賞式が26日、都内で開催された。作品賞・連続ドラマ部門グランプリに選ばれたのは、エンディングにキャスト陣が踊る“恋ダンス”が社会的ブームとなった『逃げるは恥だが役に立つ』（TBS、16年10〜12月）。主演の新垣結衣が個人賞・主演女優賞、相手役の星野源が主題歌「恋」で主題歌賞を受賞したほか、演出賞、プロデュース賞も同ドラマスタッフが受賞し、5冠に輝いた。

　作品賞・単発ドラマ部門のグランプリは、テレビ東京開局記念日のドラマ特別企画として今年4月12日に放送された『破獄』。完全無欠の看守と史上最悪の脱獄犯の闘いを描いた壮絶な人間ドラマで、ビートたけしが看守役で主演、山田孝之が脱獄犯を熱演した。同ドラマは、フランス・カンヌで開催されていた世界最大規模の国際テレビ番組見本市（MIPCOM 2017）でも「MIPCOM BUYERS’ AWARD for Japanese Drama」グランプリを受賞した。

　10回目の開催となった今回、「衛星配信ドラマ部門」が設けられ、『弱虫ペダル』（スカパーJ SAT）、『深夜食堂』（Netflix）の2作品が優秀賞を受賞した。

　また、毎回海外の優秀なドラマ作品を「海外作品特別賞」として顕彰し、諸外国との番組交流を図ってきたが、今回受賞した3作品の中の1つ、トルコの『Anne（Mother）』は、坂元裕二氏の脚本で松雪泰子が主演し、2010年に日本テレビ系で放送された『Mother』のリメイク版。トルコでの放送時には占拠率25％を獲得し大成功を収め、世界12ヶ国以上で放送が決定している。

そのほかの受賞作品・授賞者は以下の通り。

■作品賞
【連続ドラマ】
グランプリ：『逃げるは恥だが役に立つ』（TBS）
優秀賞：『真田丸』（NHK）、『家売るオンナ』（日本テレビ）、『カルテット』（TBS）、『バイプレーヤーズ』（テレビ東京）、『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』（関西テレビ）

【単発ドラマ】
グランプリ：『破獄』（テレビ東京）
優秀賞：『未解決事件file05.ロッキード事件』（NHK）、『銭形警部』（日本テレビ）、『五年目のひとり』（テレビ朝日）

【衛星・配信】
優秀賞：『弱虫ペダル』（スカパーJ SAT）、『深夜食堂』（Netflix）

【その他】
特別賞：『精霊の守り人II　悲しき破壊神』（NHK）、『コールドケース』（WOWOW）
ローカル・ドラマ賞：『朗読屋』（NHK山口放送局）、『遠く離れた空の下で』（琉球朝日放送）

■個人賞
主演男優賞：堺雅人（NHK『真田丸』）
主演女優賞：新垣結衣（TBS『逃げるは恥だが役に立つ』）
助演男優賞：草刈正雄（NHK『真田丸』）
助演女優賞：仲里依紗（TBS『あなたのことはそれほど』）
脚本賞：倉本聰（『やすらぎの郷』）
演出賞：金子文紀（TBS『逃げるは恥だが役に立つ』『カルテット』『あなたのことはそれほど』）
プロデュース賞：那須田淳（『逃げるは恥だが役に立つ』）
主題歌賞：星野源「恋」（TBS『逃げるは恥だが役に立つ』）

■海外作品特別賞
『Nakee』タイ、『Anne（Mother）』トルコ、『ある日の午後』ベトナム

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