来年9月16日のデビューをもって引退する歌手の安室奈美恵(40)が1日、来年2月から6年ぶり2度目の5大ドーム(東京、大阪、名古屋、福岡、札幌)ツアーを開催すると発表した。アジアツアーを予定しているほか、今年のデビュー25周年の凱旋公演のように沖縄で引退ライブも行う可能性はあるが、ツアーとしては最後となる見込みだ。
1人でも多く感謝の思いを伝えようと、“最後のツアー”の会場に選んだのはドームだった。20周年の12年には5大ドーム8公演で女性ソロアーティスト史上最多34万人を動員した。今後、プロ野球の試合日程などとの調整となるが、5年前を上回る公演数、動員数となる予定。日程は11月中に発表される。
ツアーで歌う曲目も、20周年ツアー同様にファンからリクエストを募って決める。2日から公式サイトで投票がスタートし、大みそかまで募集する。候補となるのは、シングル、アルバム全曲と一部のコラボ曲を含めて200曲超。20周年ツアーはリクエスト上位25曲と新曲5曲を歌唱した。今ツアーの構成は未定だが、ファンの思いが反映されるステージとなりそうだ。
11月8日発売のベストアルバム「Finally」では、14年の「TSUKI」以前の39曲を、異例の“歌い直し”で収録することが明らかになった。「CAN YOU CELEBRATE?」など小室哲哉プロデュース時代のヒット曲も、今の歌声で届けようと、5月から5か月間をかけて新たにレコーディングしたという。
アルバムには25周年の歴史を凝縮して各年代ごとに1曲以上入るように選曲した45曲と初CD化の「Christmas Wish」、新曲6曲の計52曲が収録される。引退を電撃表明した翌日の21日午後8時から予約受け付けが開始され、アマゾンなど主要7サイトの売り上げランキングで1位を独占した。来年の引退まで新たなプロジェクトが発表されるごとに、盛り上がりは、さらに加速していきそうだ。
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