4月25日、NHKがTOKIOの山口達也が強制わいせつ容疑で書類送検されたと報道してから5日が経過した。TOKIOメンバーやジャニーズ事務所の後輩たちが生番組でコメントを発表したこともあり、事件に対するジャニーズタレントたちの厳しい考えが明らかになりつつある。
最大の疑問は、なぜ2月12日の事件発生から2カ月以上も公にならなかったかということだ。2月28日発売の雑誌『実話ナックルズ』(ミリオン出版)は『人気情報番組「ZIP!」出演者に未成年アイドル食い疑惑』という記事で、匿名ながらも山口と思われる人物について報じていたが、その後も事件は明らかにならなかった。
「ジャニーズが事件を隠蔽しようとしていたと疑われても仕方ない。ジャニーズはタレントに問題が起こると、週刊誌の上層部にも執拗以上に電話をして、少しでも批判的なトーンを弱めようとします。タレントを守りたいという意識はわかりますが、今回の山口の件は熱愛などとはまったく種類が違い、事件ですよ。『メディアは自分たちには逆らえないだろう』という認識の甘さが出ましたね」(週刊誌記者)
NHKで事件の第一報が流れた4月25日夕方、TOKIOは『TOKIOカケル』(フジテレビ系)の収録を行っており、山口も参加していた。
「これがすべてを物語っていますよ。隠蔽したまま逃げ切れると思っていたから、何食わぬ顔で収録をしていた。出演部分を編集するのはかなりの手間がかかるし、スタッフは番組の差し替えでスポンサー対応にも追われました」(フジ関係者)
メンバーの国分太一や城島茂はレギュラー出演する情報番組で、「収録が終わり、(山口以外の4人で)着替えていた時にマネージャーから山口のニュースを聞いた」と説明している。NHKの報道に慌てたジャニーズは、すぐにマスコミ各社に以下文面のFAXを流した。
「お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております。被害者の方には誠心誠意謝罪し、和解させていただきました」
テレビ局関係者が語る。
「ジャニーズも山口も、まさか事件が明るみになるとは思っていなかったようで、この文面にもジャニーズの狼狽ぶりが窺えますよ。事前に報道されるとわかっていたら、たったこれだけの文章で『キスをしてしまいましたことを』なんて書かない。ジャニーズの人材不足も現われました。たとえある社員がこんな文書を書いたとしても、普通の芸能事務所であれば他の人から『これではマズい』と指摘が入って修正されますが、誰もダメだと思えなかった。芸能界有数の事務所の対応とはちょっと信じられません。
ジャニーズや山口は、TOKIOメンバーに一言も告げなかった。そこに予想外のNHKの報道がなされ、メンバーも番組スタッフも、山口の事件をニュースで知るという最悪の展開を生み出してしまいました。城島や国分の怒りは、山口だけではなくジャニーズにも向けられていると思いますよ。一連のジャニーズの不手際や狼狽ぶりは、業界内でも『大丈夫なのか』と心配されています。これを良い機会に事務所の体質が変わればとは思いますが、上の人間が変わらない限り無理でしょう」
前出の『実話ナックルズ』には“余罪”を匂わす記述もあった。ジャニーズや山口はこの際、すべてを詳らかにすべきではないか。
(文=編集部)
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