「だるまちゃん」シリーズなどで知られる絵本作家のかこさとし(加古里子)さんが5月2日に亡くなったことが公式サイトで報告されました。92歳でした。葬儀は親族のみで既に行い、偕成社、小峰書店、福音館書店の3社合同主催でしのぶ会を後日開催予定としています。
一般企業に勤務の傍ら世に送り出した『だむのおじさんたち』(1959年)でデビューし、47歳で退社後は絵本作家として活躍。『だるまちゃんとてんぐちゃん』(1967年)に代表される「だるまちゃん」シリーズや『からすのパンやさん』(1973年)など現在でも人気の絵本を多数世に送り出してきました。
児童文化研究家としても知られ、日本の子どもの遊びをまとめた『伝承遊び考』全4巻の刊行により2008年には菊池寛賞を受賞。2009年には絵本を通じて子どもたちに科学の魅力を伝えてきた功績がたたえられ、日本化学会が創設したばかりの特別功労賞も受賞しています。
公式サイトでは、ここ9年ほどは持病の加療をしながらも生涯現役で創作活動を続けられたことへの感謝がつづられており、亡くなる前日まで寄せられたファンレターの読み上げを聞き、仕事のことを口にしていたといいます。
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