発表会では、荒木氏が東京と大阪会場それぞれ描き下ろしたキービジュアルが公開され、「東京展は、自分の中で最強キャラクターだと思う空条承太郎、スタープラチナを富士山の前に象徴」と説明し「大阪展は相対するディオ(DIO)。悪役が大阪というのは関係ないですけど…最強の2人です」と笑わせた。
2枚組の絵ということで「日本には『風神雷神』という2枚組の作品がある。それから発想を得た。ライバル、善悪の対照でもあるし、2人とも神格化されているので、それを象徴するのはいいのかなと。構図的にも富士山の尖った三角と、月にいるディオとスタンドのザ・ワールドの円という絵画的な構図、色も昼と夜のイメージで描いたので、そこにも注目していただきたいです」とアピールした。
同展は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズが2017年に誕生30周年を迎えたのを記念して開催。過去に開催してきた展覧会の集大成の祭典となり、最大の見どころは、同展だけの公開となる荒木氏が描き下ろした12枚の高さ2メートルの大型新作原画で「実物大のキャラクターを描く目的でやりました。12というのは自然界の数字、普遍性があると思い決めました。12体のキャラクターと12のスタンドがあります」とこだわりを明かした。
8月から東京・国立新美術館で開催する運びとなり、同館で開催される漫画家の個展としては、手?治虫氏以来28年ぶり2人目となることから「漫画界に感謝したいと思います。手塚先生をはじめて、先輩方の助言や作品がなければ『ジョジョの奇妙な冒険』は影も形もなかったと思う。私より年齢の下の漫画家の皆様が盛り上げていただいているので、今回の開催があると思います」と感謝。
さらに「漫画を読む読者はストーリーを楽しむ方、絵だけを楽しむ方といろいろあると思います。それでもちろん良いとは思いますが、自分が美術館に足を運ぶと『同じ人間なのに、どうしてこういう表現をするんだろう』と発見があるんです。展示している原画から、色の使い方や構図など新しい発見を感じてほしい。それが、若い人たちへ、何か違う絵としての発想、描く時の考え方、勉強や将来に役に立てたら。自分が手塚治虫さんや先輩方から影響受けたこと、今度は自分が伝えられたらと思います」と力を込めた。
東京会場は国立新美術館で8月24日から10月1日まで、大阪会場は大阪文化会館・天保山(海遊館となり)で11月25日から来年1月14日まで開催される。
続きを読みます https://www.oricon.co.jp/news/2114046/full/
0 件のコメント:
コメントを投稿