ジョジョ・荒木飛呂彦氏、原画展開催で野望告白「若者の勉強や仕事の考え方に役立てたら」 - Crune Blogs

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2018年6月21日木曜日

ジョジョ・荒木飛呂彦氏、原画展開催で野望告白「若者の勉強や仕事の考え方に役立てたら」

 大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの作者・荒木飛呂彦氏(58)が21日、東京・国立新美術館で行われた『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』記者発表会に出席。中学生以下が無料ということで「ジョジョは友情・努力・勝利が描かれている。何か違う絵としての発想、描く時の考え方を若い人たちの勉強や将来の仕事に考え方としてお役に立てたらなと思います。密かな野望です」と未来ある若者に伝えた。

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 発表会では、荒木氏が東京と大阪会場それぞれ描き下ろしたキービジュアルが公開され、「東京展は、自分の中で最強キャラクターだと思う空条承太郎、スタープラチナを富士山の前に象徴」と説明し「大阪展は相対するディオ(DIO)。悪役が大阪というのは関係ないですけど…最強の2人です」と笑わせた。

 2枚組の絵ということで「日本には『風神雷神』という2枚組の作品がある。それから発想を得た。ライバル、善悪の対照でもあるし、2人とも神格化されているので、それを象徴するのはいいのかなと。構図的にも富士山の尖った三角と、月にいるディオとスタンドのザ・ワールドの円という絵画的な構図、色も昼と夜のイメージで描いたので、そこにも注目していただきたいです」とアピールした。

 同展は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズが2017年に誕生30周年を迎えたのを記念して開催。過去に開催してきた展覧会の集大成の祭典となり、最大の見どころは、同展だけの公開となる荒木氏が描き下ろした12枚の高さ2メートルの大型新作原画で「実物大のキャラクターを描く目的でやりました。12というのは自然界の数字、普遍性があると思い決めました。12体のキャラクターと12のスタンドがあります」とこだわりを明かした。

 8月から東京・国立新美術館で開催する運びとなり、同館で開催される漫画家の個展としては、手?治虫氏以来28年ぶり2人目となることから「漫画界に感謝したいと思います。手塚先生をはじめて、先輩方の助言や作品がなければ『ジョジョの奇妙な冒険』は影も形もなかったと思う。私より年齢の下の漫画家の皆様が盛り上げていただいているので、今回の開催があると思います」と感謝。

 さらに「漫画を読む読者はストーリーを楽しむ方、絵だけを楽しむ方といろいろあると思います。それでもちろん良いとは思いますが、自分が美術館に足を運ぶと『同じ人間なのに、どうしてこういう表現をするんだろう』と発見があるんです。展示している原画から、色の使い方や構図など新しい発見を感じてほしい。それが、若い人たちへ、何か違う絵としての発想、描く時の考え方、勉強や将来に役に立てたら。自分が手塚治虫さんや先輩方から影響受けたこと、今度は自分が伝えられたらと思います」と力を込めた。

 東京会場は国立新美術館で8月24日から10月1日まで、大阪会場は大阪文化会館・天保山(海遊館となり)で11月25日から来年1月14日まで開催される。

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