「漫画を描くのが本当に好きな方でその姿勢を今でも尊敬しています。心からご冥福をお祈りします」――漫画家・土山しげるさんの死に2018年6月1日、こうコメントしたのは元アシスタントで、「エデンの檻」などの作品で知られる山田恵庸さんだ。
5月24日、がんのため亡くなった土山さんは、「喰いしん坊!」「極道めし」などのグルメ漫画で知られた。食のうんちくや、料理人の側にフォーカスを当てた作品が多かったこのジャンルで、奇抜な演出で、飯を「食う」側の人々を豪快に描き、多くのファンがあった。
がんに侵されながらも意欲作生み出す
60代を過ぎてもその執筆意欲は衰えず、「孤独のグルメ」で知られる久住昌之さんと組んだ「野武士のグルメ」「荒野のグルメ」、また江戸時代を舞台とし、ドラマ化もされた「勤番グルメ ブシメシ!」など、68歳でがんのため死去する直前まで、「食」をテーマにした意欲作を生み出し続けた。
「弟子」山田さんは、1日更新したツイッターで、「27年前」初めて会ったときの様子をこう振り返る。
「初めてあった土山先生は190センチ100キロのとても大きな方で人懐っこい顔で豪快に笑う人でした。10万しかもたず九州から横浜に出てきた僕にアパートを借りて雇ってくれました。まだ68歳。早すぎるよ」
関わりのあった出版社や雑誌などの追悼ツイートも、「生前の笑い声が思い出されてなりません」(リイド社)「精力的に取材し、好みもはっきりしていた先生の作品は正直で、多くの方に愛されていた」(週刊大衆)など、その人柄をうかがわせる。
漫画家たちにも「ファン」多く
漫画家たちからも、相次いでその死をしのぶ書き込みが寄せられた。
「とても、残念です。しげるっちと、もっとムショ飯のお話したかったです。土山しげるさん。心より...(涙)」(一本木蛮さん)
「大好きな作品をたくさん描いてくださった方でした。漫画家協会の総会で一度だけご挨拶できたのがとても光栄でした。心からご冥福をお祈り申し上げます」(七月鏡一さん)
「あああ......土山先生が......Kindleで初めて揃えたシリーズが極道めしでした。今後も大切に読んでいきます。ありがとうございました」(井上純一さん)
「数年前、出版社の忘年会でお会いした事があり、とても和かな笑顔が印象的でした。今も同じ雑誌で描いている事もあり、大変ショック。残念です」(市川ヒロシさん)
読者も、「邪道食いはよせーっ!」といった作品の「名言」をツイートしたり、過去作品が無料公開されている「マンガ図書館Z」で改めて再読したり、それぞれの方法でその死を弔っている。
続きを読みます http://news.nicovideo.jp/watch/nw3562614
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