俳優の常田富士男(ときた・ふじお)さんが18日に脳内出血のため亡くなっていたことが19日、分かった。81歳。常田さんとTBS系アニメ「まんが日本昔ばなし」で、コンビを組んだ女優の市原悦子はコメントを発表。同番組での楽しかった収録の様子を明かした。
【以下コメント】
それから、真面目です常田さんも私も。一生懸命、何度もダメ出し出れば、繰り返し録音しました。 特徴的なのは、物語に出て来る歌です。うふふ。楽しい楽しい思い出。 一節歌う、大漁節風に。一節歌う、子守歌風にと、ト書きで書いてある。私が子守歌。常田さんは大漁節だな、じゃあいきましょう、本番!赤が付きます。 「あ、よーいよーいよいやさ」。ものすごく突拍子もなく常田さん歌い出します。その後私が「はいはい」と。もう、でったらめ。音符にもなりゃしないような2人のアンサンブル。今度、私が「ねんね、ねんねしなよ~」。でったらめ。常田さんが「それそれ」。でったらめの勝手な歌。それが評判になって、作家の先生が毎回1曲歌を歌えと言われました。とっても嬉しい思い出です。 日本昔ばなしで、何より特徴的なのは、何でもかんでも動物、人間、鉱物、植物、そこら辺に転がっている石、小さい声で言えばう○こ…、それまで声にしますよ。それで暴れん坊が悪い言葉使うように面白い言葉喜んで使ってました。 それで1人で12人ぐらいの役をこなしましたよ。常田さん、女もやるし、私もいろんな役もやるし、それが配役がずれることがある。あれ?常田さんだったはずなのにと。 例えば日本と中国と一人の男が立っていました。大きな縄で引っ張りっこして、どっちが力持ちかという話しがでてきます。 さあ常田さんが力持ちの役だなと思ったら、配役が逆なときがあってドキッとした。常田さんの方が力持ちがいいのに、私できないどうしようと、真剣に悩みました。その時パッとひらめいたのが高見山関。高見山関でやろうと。あの方、息は出るけど声は出ない。下手ですけどこんな風にやりました。市原さんの方が力持ちに見えましたよと、まあまあ合格点が出た次第です。 常田さんとはいろんな役をやりましたけど、可愛い人でしたね。弟のような、夫のような、おじいさんのような、お兄さんのような…。甘えるところはちょっとはにかんで甘えるし、一生懸命なときはむきになるし、お仕事するときは真剣でね、そしてとっても日本語が素晴らしくて、好きでした。私も勿論好きでしたが、常田さんは殊更。見かけはちょっと近寄りがたいけど可愛い人でした。それを付け加えておきます。
続きを読みます https://www.daily.co.jp/gossip/2018/07/19/0011460174.shtml
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