羽生、攻め切り2勝目 第3局 - Crune Blogs

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2018年5月9日水曜日

羽生、攻め切り2勝目 第3局

佐藤天彦名人に勝利し、感想戦で対局を振り返る羽生善治竜王=奈良市の興福寺で2018年5月9日午後8時25分、三村政司撮影

 奈良市の興福寺で8日から指されていた第76期名人戦七番勝負第3局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、興福寺協力)は9日午後8時4分、挑戦者の羽生善治竜王(47)が佐藤天彦(あまひこ)名人(30)を111手で破り、2勝1敗と一歩リードした。残り時間は羽生50分、佐藤10分。第4局は19、20の両日、福岡市のアゴーラ福岡山の上ホテル&スパで指される。

 1日目で互いに自陣に打った角の活用を目指し、2日目午前も難解な中盤戦が続いた。

 佐藤は9四歩(68手目)から攻めを決行し、羽生も2六桂(83手目)から反撃して両者一歩も譲らない攻め合いに突入した。羽生は自玉がやや危ない形となったが、43分の長考で自玉の安全を見切ったかのように、敵玉に迫る3四桂(87手目)を力強く指した。羽生の読み筋通り、佐藤の攻めはわずかに届かず、最後は佐藤玉を即詰みに討ち取った。

 解説の北浜健介八段は「羽生竜王は、佐藤名人が思い切りよく攻められないよう慎重に指し回していました。反撃への切り替えが巧みで、名人の粘りを許さなかった」と話した。

 今期七番勝負は3局とも全て先手番が制した。羽生はタイトル獲得数100期と名人通算10期の二つの大台達成へ向け、一歩近づいた。【丸山進】

 羽生竜王の話 作戦が良くなく、封じ手の辺りは失敗したと思った。3四桂は思い切って攻めていったが、最後まではっきりとは分からなかった。

 佐藤名人の話 序中盤は常に指し手が難しい局面が続いた。9四歩からの攻めが良くなかった。何か辛抱しないといけなかったかもしれない。

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続きを読みます https://mainichi.jp/articles/20180510/k00/00m/040/070000c

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