ハロウィーンから一夜明けた渋谷駅周辺では企業や地元住民が参加した大規模な清掃が行われた(撮影・安田健二) Photo By スポニチ |
ハロウィーン当日の31日夜から1日朝にかけて、東京・渋谷の繁華街では仮装した若者らで混乱が続いた。多くの警察官や機動隊員が警戒する中でトラブルが相次ぎ、痴漢や窃盗などによる逮捕者は13人を数えた。渋谷区の長谷部健区長は来年以降について近くの代々木公園を利用したり、有料制にするなど規制を検討することを明らかにした。
日付が変わり最終電車の時刻が過ぎても、“コスプレの聖地”と化した渋谷の騒ぎは収まらなかった。警視庁渋谷署が逮捕した13人は10〜40代の男で、容疑は都迷惑防止条例違反(痴漢)や窃盗、暴行、公務執行妨害や公然わいせつなど。すれ違いざまに女性の胸を触ったり、道路で寝ている男性のバッグから財布を盗んだ疑いなどで、警察官らに身柄を確保された。
明け方にもJR渋谷駅前のハチ公像の台座に上って踊ったり、スクランブル交差点で走りながら奇声を上げる人も。路上にはペットボトルや空き缶、タバコの吸い殻などが散乱。やがて早朝には、仮装した人を含むボランティアらが集まり、ごみを拾い清掃する姿が目立ち始めた。
週末に軽トラックが横転させられるなどの騒動を受け、長谷部区長も、「法令を守り健全に楽しんで」と呼び掛けたが、その声は結局は届かなかった。地元住民や企業から約500人が参加したごみ拾いイベントの前にあいさつした区長は「楽しんだ人もいたが、不快な思いをした人もいる。国際都市としてにぎわいと安全の両立が課題」として、来年度予算にハロウィーン対策を盛り込む可能性に言及。「代々木公園を使ったり、有料イベントにするアイデアもある。しっかり対策を練りたい」と具体案を交えて強調した。実現には公園の夜間使用や、イベントの場内整理など課題は多いという。それでも「この危機を乗り越えて発展していきたい」と強い決意を示した。
この日朝、飲食店の開店準備を手伝っていた女性(78)は「やっと終わった。ごみを捨てるとか、街のイメージを悪くすることはやめて」と切実に訴えた。
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