今年8月4日に死去した俳優の津川雅彦さん(享年78)と、同年4月27日に死去した妻で女優の朝丘雪路さん(享年82)の合同お別れ会が21日、東京・青山葬儀所で営まれ、約1100人が参列した。親交が深かった奥田瑛二(68)、五木ひろし(70)、黒柳徹子(85)が弔辞を読み、安倍晋三首相(64)も駆けつけた。長女で女優の真由子(44)は「世界一のお父さん、お母さんでした」と涙。参列者は盛大な拍手で2人を天国へと送った。
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一人娘の真由子は6月に結婚した夫で俳優の友山裕之助(45)とともに喪主あいさつに立った。「亡くなった直後より、今がつらいです。父が気に入っていたティッシュボックスを見て涙が出たり、母のCDを聴くと涙が出たり…」と悲しみをこらえて振り絞った。
偉大な両親を「決して理想的な父と母とは言えないと思います」と振り返り、自身が幼い頃、朝丘さんが自動販売機に向かって「朝丘です」とあいさつして飲み物を買おうとしたエピソードを紹介。津川さんについても、2011年の東日本大震災時の電話で「心配してくれるのかなと思ったら『今、みんな大変だ。いろんなところに逃げてるけど、お前は日本人として生まれた限り、堂々と胸を張って日本とともに死ね』と言われました」と明かして笑いを誘った。
「いつも度肝を抜かれる父と母」と言いつつ「完璧ではなかったけど、私の中では世界一のお父さんとお母さん。2人の娘で良かった」と感謝。津川さんが「世の中に偶然はない、すべて必然だ」と話していたことを引き合いに「父と母の遺志を継ぎ(2人の死を)意味あることにしたい」と力を込めた。
生前に両親から「ジメジメとした葬儀は嫌だ、盛大にパーティーのようにして」と言われていた。「お願いが2つあります。父と母のことを語り継いでもらって、(2人を)長生きさせてほしい。そして、人生の舞台の千秋楽をぜひ大向こうと拍手で幕引きしていただけたら。千秋楽お疲れさま! 津川! 朝丘!」。声を上げ自ら手をたたくと、参列者からも「ご両人!」の掛け声と大きな拍手が会場に鳴り響いていた。
【主な参列者】阿木燿子、浅丘ルリ子、安倍晋三、安藤和津、安藤桃子、五木ひろし、岩下志麻、宇崎竜童、柄本佑、奥田瑛二、小倉智昭、小田和正、かたせ梨乃、上川隆也、岸部一徳、國村隼、黒木瞳、黒柳徹子、近藤芳正、堺雅人、佐々木蔵之介、笹野高史、佐藤浩市、沢村一樹、ジュディ・オング、鈴木京香、反町隆史、高橋克典、竹内結子、舘ひろし、デヴィ夫人、戸田恵子、中井貴一、永島敏行、夏木マリ、西岡徳馬、温水洋一、林遣都、原日出子、東山紀之、平田満、富司純子、藤原紀香、別所哲也、本郷奏多、本田博太郎、前田愛、松岡茉優、松崎しげる、松平健、萬田久子、水谷豊、向井理、山口もえ、米倉涼子、渡辺えり、渡辺大、渡辺裕之(敬称略、五十音順)
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