北海道小樽市の「石原裕次郎記念館」が31日、26年間の展示を終え閉館した。最終日には約4000人が来館、名残を惜しんだ。

 裕次郎夫人で石原プロモーション会長のまき子さんは、閉館セレモニーで「終わるという言葉は悲しいです。正直に申し上げてとっても苦しくつらいです。皆さまが愛してくださった裕さん、皆さまのおかげで今日まできました。本当にありがとうございました」と涙ながらにあいさつした。

 裕次郎さん最後のシングル曲「わが人生に悔いなし」が流れる中、約1000人のファンが大きな拍手と声援を送ると、まき子さんは「一生忘れません! 本当にありがとうございました」。泣いているまき子さんの背中を、神田正輝がポンポンと優しくたたき、舘ひろしが肩にそっと手を置いていた。

 同記念館は26年間で約2000万人が訪れた。来年7月には遺品の全国巡回展が始まる。建物は、2次利用希望がなければ解体される。