世界的なトランペット奏者の日野皓正さんに往復ビンタされた中学生を、俳優の梅沢富美男さんが「なめてますよ!」と非難した。8月31日、日本テレビ系で放送された「情報ライブ ミヤネ屋」の一幕だ。
■日野皓正さんの「往復ビンタ」とは?
日野さんの往復ビンタは、週刊文春が31日発売号で報じていた。8月20日、世田谷区教委の主催で世田谷パブリックシアターで『日野皓正 presents "Jazz for Kids"』が開かれた。2005年から毎年恒例で行われており、2017年で13回目。体験学習の一環として、世田谷区内の中学生による「ドリームジャズバンド」が日野さんに指導を受けて、成果を発表する晴れ舞台だった。
週刊文春によると曲の後半でドラムのソロを叩き続ける男子中学生に対して日野さんが近寄り、スティックを奪い取った。男子中学生は、それでも素手でドラムを叩き続けたため、「馬鹿野郎!」と叫びながら、600人の観客の前で往復ビンタをしたのだという。
当時の状況を撮影した動画を、週刊新潮が公開した。
■梅沢富美男さん「人前で日野さんが叩くなんて、おかしいじゃないですか」
今回の件について「ミヤネ屋」に出演した梅沢さんは、ドラムを叩き続けた男子中学生について「(映像を)見てて分かりますよ。スティック取られても、まだ叩いてますから。なめてますよ!」と非難した。
「僕だって、人前では殴ったり叩いたりしませんから」と暴力自体は否定した上で、「人前で日野さんが叩くなんて、おかしいじゃないですか。よっぽど、だと思います」として、日野さんの心情に一定の理解を示した。
梅沢さんのコメントを受けて、司会の宮根誠司さんは「何があっても許されることではないですからね」と続け、日野さんの行為を改めて否定した。
■保坂展人・世田谷区長「行き過ぎた指導をした」
ハフポスト日本版が保坂展人・世田谷区長に今回の件について取材したところ、31日に広聴広報課を通して、以下のようなコメントを出した。
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日野さんを校長とするドリームジャズバンドは、世田谷区の区立中学生で編成するもので、真剣で厳しい練習をくぐりながら、8月の発表会のステージで素晴らしい演奏と成長を遂げた姿を見せてくれる他に類のない事業です。
今回、発表会のアンコールの場面で、ソロ演奏を長い間、続けていた子どもに対して、日野さんが制止をするために行き過ぎた指導をしたという出来事がありました。今後は改めていただくように、教育委員会を通してお伝えをしています。
注意を受けたお子さんの保護者からも、「日野さんには感謝している。素晴らしい事業なので、やめてほしくない。」とも伺っています。
今後も、ドリームジャズバンドが継続して発展するように応援していきます。
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