沖縄県の米軍基地問題を取り上げたバラエティー・情報番組「ニュース女子」(1月2日放送)に「事実関係が誤っている」と批判が出ている問題で、放送した東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)は30日夜、報道特別番組「沖縄からのメッセージ〜基地・ウチナンチュの想(おも)い〜」を放送した。
番組は、MXの放送番組審議会の要請を受け、沖縄の米軍基地問題を再取材。「ニュース女子」が「反対派は日当を貰(もら)ってる!?」などとして取り上げた基地反対運動について、「(活動場所に)通うため、みんな週に何日かは昼飯を抜いている」と否定する男性のコメントを紹介するなどしたが、批判された報道の検証はしなかった。MXは「ニュース女子」に捏造(ねつぞう)や虚偽があったとは認められないとし、検証番組は「現段階で予定はない」という。【屋代尚則、犬飼直幸】
砂川浩慶・立教大教授(メディア論)の話 番組は「ニュース女子」で報じた内容を否定している面も感じられ、事実上の「訂正放送」だったと言える。ただ、本来はMXの幹部らが出演するなどして、報じた内容を一つ一つ取り上げる番組が望ましかった。
■TOKYO MXの番組「ニュース女子」を巡る経緯
1月2日 米軍基地問題を扱った「ニュース女子」をMXが放送
27日 人材育成コンサルタントの辛淑玉(シン・スゴ)さんがBPO放送人権委員会に番組による人権侵害を申し立て
2月10日 BPO放送倫理検証委員会が審議入りを決定
27日 MXが、事実関係に捏造(ねつぞう)や虚偽があったとは認められないなどとする見解を公表
28日 MXの放送番組審議会が、今年上半期までに再取材した番組の放送を求める書面を提出
3月13日 制作会社が、批判に対する反論動画をネット上で配信
5月16日 BPO放送人権委が審理入りを決定
9月30日 MXが基地問題の報道特別番組を放送
続きを読みます https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0930/mai_170930_8522592778.html
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