芸能事務所社長が「鍋に顔を押し込む」パワハラ 元社員が会見「罪償って」 - Crune Blogs

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2018年11月22日木曜日

芸能事務所社長が「鍋に顔を押し込む」パワハラ 元社員が会見「罪償って」

 煮えたぎるしゃぶしゃぶ鍋に顔を押し込まれるなどのパワハラを受けたとして、東京・渋谷区の芸能事務所社長を当時の社員が刑事告訴、損害賠償請求の訴えを起こす方針であることについて、被害者のAさんが22日、都内で会見した。

 Aさんとともに会見した代理人のレイ法律事務所・河西邦剛弁護士によると、Aさんは15年12月20日、渋谷区内の居酒屋で、クライアントや所属タレントも含め7人以上がいる中で柑橘(かんきつ)系の酒が飲めないにもかかわらず、ピッチャーでレモンサワーを飲まされるなど強要された。その後、社長から「面白いことをやれ」と首をつかまれ、鍋に顔を2度押し込まれたという。21日明け方に、友人に付き添われ救急外来で応急処置を受けたところ、顔面2度熱傷、皮膚感染症、水疱(すいほう)、湿疹などの診断を受けた。

 翌日昼頃、社長はAさんの自宅を訪れ「おまえ、自分から顔突っ込んだんだよな?」「何日後くらいから仕事できるの? 2〜3日後にはできるでしょ?」などと告げたという。Aさんは「鍋事件」について「モデルやクライアントさんもいたので、そこで嫌がるようなことがあれば、後日怒られるし、場の雰囲気も壊れると思った。洗脳されていた」と振り返った。

 Aさんは現在もかゆみなどの後遺症があり、左目の下にはあざが残っている。言葉責めなどのパワハラもあったが「事務所のタレントの半分以上、自分が紹介して入ってくれた子。自分が訴えるとその子たちの行き場も失ってしまう」と反発することもできなかったという。当該のタレントたちが退社したこともあって、このタイミングで刑事告訴を決意したとしている。

 Aさんは学生時代に社長と知り合い、14年8月に入社。タレントのスカウト、イベントの運営、社長の運転手などの業務にあたっていた。14年の末ごろからパワハラ行為があったといい、寝坊したAさんに頭を丸めるよう指示したり、罰金10万円の支払いを要請。半日正座をさせられたり、顔を殴られることなどもあったという。また15年3月に事務所主催のイベントが開催された際には、1週間近く自宅に帰れないこともあったという。入社当時の給料は月3〜4万円だったといい、16年1月以降は月8万円の支払いが続いた。Aさんは17年1月、事務所を退社している。

 Aさんは会見後に警察署に出向き、刑事告訴の手続きをする予定。「(パワハラ行為を)認めて、法に基づいて罪をつぐなってほしい」と訴えた。 </span>

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