日本テレビ系大型特番『24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~』(26日18:30~27日20:54)が、無事に生放送を終えた。今年は記念すべき40回の節目ということで、長年の同番組の歴史の中で初の試みを次々に実施。特に、24時間マラソンランナーの"当日発表"に、東京・日本武道館で現地取材していた記者たちは、対応に追われていた。
1978年にスタートした同特番は、今年で40回目を迎え、「例年にない新しいことをやっていく」(関係者)と強く意識して企画を展開。メインパーソナリティーを櫻井翔(嵐)、亀梨和也(KAT-TUN)、小山慶一郎(NEWS)と、初めてグループの枠を超えて起用したり、亀梨主演のスペシャルドラマ『時代をつくった男 阿久悠物語』は初めて著名人の生涯をテーマにしたり、さらには、放送当日に初めて主要新聞5紙のテレビ欄で「祝40回」の文字を浮かび上がらせたりと、とにかく"初めて"づくしだったのだ。
その中でも、特に注目を集めた史上初の試みが、恒例となっているチャリティーマラソンランナーの"当日発表"。「当日武道館にいる人」「走る理由がある人」というヒントが出され、候補となった出演者が番組で心境を述べたり、メディア各社が予想したりと、発表に向けて熱を帯びていた。
だが、日テレ関係者でもわずかな人数しか知らされておらず、社長にも伝えないというほど情報統制を徹底。26日の事前番組で「しあわせなことがあった人」とヒントが出され、佐々木希と結婚したばかりのアンジャッシュ・渡部建が濃厚かと思われたが、18時30分に本番が始まっても名前はおろか、発表のタイミングさえメディアに明かされなかった。
そのため、会場の日本武道館アリーナに用意された報道向けカメラ撮影のスペースでは、場所取りを巡って若干の混乱も発生。その後、ブルゾンちえみがランナーとして発表されるも「史上●人目の女性ランナー」と表記するのに、2010年のはるな愛をカウントするかどうかで結論が出ないなど(カウントすると10人目)、関係者も記者も対応に追われ、日テレの制作局長が本番前とランナー発表後の2度にわたって記者室に訪れて「情報が出せず、申し訳ございませんでした」とお詫びする事態となっていた。
本番スタートに時を戻すと、スペシャルサポーターである雨上がり決死隊・宮迫博之の姿がなく、関係者内で「もしや」とよぎったが、この時間帯(18:30~19:00)は、関西ローカルの裏で冠番組『雨上がりのナニモン!?』(カンテレ)が放送されているためと、程なくして判明。その後ようやく発表という運びとなるのだが、スタート地点に中継をつなぐも音声が入ってこないというトラブルに見舞われ、図らずも緊張感がより一層増した中で、20時44分にブルゾンが姿を見せる。
こうして波乱のスタートを切ったブルゾンだが、本番終了後に取材に応じた櫻井は「走ってる中でたくさんの方がブルゾンちえみに声をかけてる姿を見て、『"スターダム"を見た』っていう感じがしましたよね」としみじみ。23時間55分にわたって走りぬいて27日20時48分、大歓声の武道館に到着すると、両足に痛みを抱えて手すりに頼って階段を降り、ゴールを切る場所に迷ってしまうほどの状況だったが、その瞬間のブルゾンとwithBとの"絆"を、亀梨は見逃していなかった。
亀梨は「本当だったら(ゴールの瞬間、withBと)ウワーってなったりするところですけど、ちゃんと(クールなキャラクターの)イメージを保ちつつ、アイコンタクトしてたんですよ。それを見てウーッと来るものがありましたね」と、ともに番宣活動をした仲ということもあり、かなり心に響いた様子。小山は「(ブルゾンとのネタで裸を見せる)withBが、今までで一番見せたい裸を見せたんじゃないかという、"ブルゾン一派"が完成された瞬間を見ましたね」と解説した。
従来のキャリアウーマンネタでのwithBは、背中に「35」「億」の文字をそれぞれペイントしているが、この時はいつものYシャツでなく、Tシャツだったためか、前面の胸から腹部にかけ「完走」「おめでとう」と、たむらけんじばりのペイントメッセージを施していた。それにより、感動で今にも泣き出しそうな顔が、しっかり見えていたのが印象的だった。
このチャリティーマラソンの舞台裏は、きょう28日(21:00~22:54)に同局系特番『完全密着!真夏の激走2017 24時間マラソンドキュメント』として放送。前年ランナーの林家たい平の激励に号泣する姿や、放送されなかった事件が明らかになる。
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