シリーズの総合監督である名越稔洋から最初に発表されたのは、セルフリメイクシリーズ第2弾に当たる「龍が如く極2」。会場ではPVが上映され、SiMが担当するテーマ曲や、『龍が如く』シリーズではおなじみの真島組組長・真島吾朗のエピソードを始めとした多数の追加シナリオの存在を明かした。
概要の紹介後、「龍が如く極2」に出演する俳優の白竜、木下ほうか、寺島進、お笑いタレントの木村祐一が登壇し、トークセッションが行われた。
白竜は意外にもシリーズ初登場。これまでファンの中で出演を希望する声も多く、今回満を持しての参加が決まった。「龍が如く0 誓いの場所」に出演した小沢仁志から、「そろそろですね」と言われていたという白竜。前作では舘ひろしが担当した役を演じることになり、役作りやキャラクターに合わせて演技をする難しさを話した上で、「自分でも早く見てみたい」と作品への期待をあらわにした。
木下、寺島、木村は同学年ということもあり、終始舞台上で仲睦まじいやりとりを見せて会場を沸かした。木下は、同業者が次々と『龍が如く』シリーズに出演していくのを妬ましく思っていたとのこと。「今作が今までで一番良かったと思われることを願っています」と、これまでのシリーズ出演者への対抗心を燃やした。「龍が如く極2」は、12月7日の発売が既に決まっている。
次に発表されたのは、スマートフォン・PC向けタイトル「龍が如くONLINE」。「龍が如く6 命の詩。」で完結を迎えた桐生一馬の物語に変わる新主人公・春日一番のビジュアルが披露され、その声優を務める中谷一博が登壇した。
中谷はこれまでの『龍が如く』シリーズにも数多く参加してきた常連。スタッフの信頼も厚く、セガゲームス横山昌義と名越はオーディションの途中段階で、一番役は中谷だろうと心が決まったと語った。一方で中谷は、「長考される時間が長くて、これはもうダメだなと思っていた」という。すぐに合格を言い渡され、中谷はその場で“ガン泣き”したことを横山と名越に暴露されていた。
トークセッションの合間には、春日一番の過去を紐解くボイスドラマが発表された。全キャラクターを中谷が演じ分けており、まだ見ぬ新主人公の人間性を垣間見ることができる。春日一番は神室町で生まれ育った、いわゆる“クズ”だと名越は語る。「一風変わったサクセスストーリーを楽しんでほしい」と、ユーザーの期待を煽った。「龍が如くONLINE」は2018年のサービス開始に向け鋭意製作中とのこと。今後の情報解禁にも注目したい。
最後に発表されたのは、原哲夫による漫画『北斗の拳』とのコラボレーションタイトル「北斗が如く」。はじめにゼネラルプロデューサーの佐藤大輔が登壇し、プロジェクトの概要を説明。そして、『龍が如く』シリーズで桐生一馬を担当し、本作ではケンシロウを演じる黒田崇矢がステージに上がった。
佐藤は「ケンシロウは黒田さんに合うと思っていた」と語り、黒田も「出演依頼の電話をもらったのがドライブに出ていた時で、帰りの車の中で早速ケンシロウの練習を始めた」と興奮気味に話す。しかしその後、原哲夫のOKが出るとは限らないと知り、原の返答が来るまでの二週間を非常に緊張して過ごしたというエピソードを明かした。原は黒田の収録に参加したそうで、その時も黒田は「何十年ぶりにド緊張した」と当時の心境を語った。本作は、奇跡の町エデンを舞台ににした、完全オリジナルストーリー。黒田の他にも「龍が如く」シリーズ常連の声優が多数出演予定とのことで、『龍が如く』スタジオにしか作ることのできないコラボレーションが楽しめそうだ。発売は2018年を予定している。
「龍が如く極2」、「北斗が如く」の2作は、9月の東京ゲームショウ2017でも新情報を解禁予定だ。一気に発表された3作の今後に期待していきたい。
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