■『ポプテピピック』のクソネタを追体験 ネタ元はやっぱり“あの制作チーム”
『ポプテピピック』は2018年1月から放送された冬アニメで、原作は大川ぶくぶ氏による同名漫画。30分枠の前後半でほぼ同じ内容を放送し、主人公キャラのポプ子、ピピ美の声優も毎回違う声優が担当するなど、前代未聞の“クソアニメ”(褒め言葉)として人気を博した。
漫画では、打ち切りを知らされたポプ美・ピピ美が出版元である竹書房に対し宣戦布告をしたり、最終回ではポプ美が竹書房ビルを破壊するシーンがあったりと、その“仁義なき戦い”はネタとしてファンの間で定着。
そして今回、漫画のネタを実際に“追体験”できるイベントとして、なんと竹書房ビルを会場内に設置。#竹書房 のワードがSNSでも急上昇トレンドとなるなど大きな反響を呼んでいる。そこで、本ブースが展示されていた『ニコ超』超アニメエリアの担当者に本イベントの意図について聞くと、企画立案は「ドワンゴではなく、『ポプテピピック』の制作委員会からのアイデアでした」とコメント。出版元を爆破する、という尖がったアイデアを実現させるあたり、さすがは“クソアニメ”(褒め言葉)の制作チーム。
■『シン・ゴジラ』でも垣間見せていた日本人の“ビル破壊衝動”
ただ、“おもしろネタ”を再現するだけが狙いではなかったようだ。担当者によると「昨今のコンテンツやイベントは“モノよりコト”、つまり“体験”が重視されています。『ニコ超』のテーマとしても、普段『ニコニコ動画』の画面上で見ているものを、“イベントで実体験できる”ということをひとつのウリにしています」と説明。つまり、『ニコ超』のコンセプトを超アニメエリアで具現化させたのが、本イベントなのだ。実際、竹書房ビルが設置されたブースは入場規制がかかるほどの大きな反響を呼んでいた。
振り返ると、2016年7月に公開された東宝映画『シン・ゴジラ』でも、ゴジラが日本の街並みを破壊する姿を見た多数のネットユーザーが、SNS上で「弊社も破壊して」「弊社も御社も木っ端みじん」と発言。日本人が持つ“ビルへの破壊衝動”が話題となった。
『シン・ゴジラ』と同様に、“日常を破壊する”というカタルシスを体験できた本イベント。日々の生活で多大なストレスを抱える日本人の特性を掴んだ、絶妙なイベント内容だったのかもしれない。
なお、『ニコ超』2日目となる29日は、『ポプテピピック』のアニメを制作したキングレコードのビルが破壊される予定だ。
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