山口達也のジャニーズ事務所契約解除で、4月からの騒動も沈静化の流れを見せ始めている。当初、記者会見で山口が「TOKIOに席があるなら戻りたい」「『今は』絶対に飲まないと決めている」などと発言したことで、バッシングが加速している部分は大きいが、そこにはジャニーズサイドが山口を“突き放せなかった”ことが影響しているようだ。
「NHKが書類送検を報じた4月25日時点で、ジャニーズ側がとった対応は、『お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております。被害者の方には誠心誠意謝罪し、和解させていただきました』という、子どもが書いたかのような文面のFAXをマスコミに送付するのみだった。世間が『本当に責任を感じているのか』と不信感を持ったのは、そもそもこのFAXが原因といえます。そして翌日の会見で、山口の無期限謹慎を発表しましたが、本来ならFAXの時点で発表すべきでした」(週刊誌記者)
ジャニーズが初手をしくじってしまったのは、藤島ジュリー景子副社長に、迷いが生じてしまったためだとされる。
「フジテレビに勤めていたジュリー氏が同局を退社後、ジャニーズに入って一番最初に担当したグループがTOKIOだった。彼女は報道が出た時点で、山口を解雇するという選択肢を頭に浮かべていたものの、初めに手掛けた思い入れもあって、どうしても踏み切れなかったと言われています。その結果があのFAXであり、山口の“失言”が飛び出した記者会見にもつながっていきます」(同)
山口の「戻りたい」発言は、城島茂や国分太一ら、他メンバーにも「甘えた言葉」と断罪されてしまった。
「ああいった会見では、事前にある程度の予測をたて、『こうきたらこう返す』というレクチャーを行うものですが、ジュリー氏や弁護士は、山口の気持ちに委ねると、すべてを本人に任せたんだそう。その結果、山口の考えが足りないこと、ひいてはジャニーズの態度にまで批判が集中するという、最悪の流れになってしまったんです」(同)
メンバーにさえ否定されたことで、山口は一転し、TOKIOからの脱退を希望することに。そして会見から10日後、ジャニー喜多川社長が辞表を受理するに至った。
「これまで、事務所の作ったルールでがんじがらめだったことで、世間から批判が続いたジャニーズは、バッシングを異常に恐れるようになっています。そこで、当人の意見を最優先させようとして、今回の対応に至ったのですが、4人の会見はまだしも、山口に手ぶらで記者の前に出したことは、完全に裏目になってしまいました」(テレビ局関係者)
一部ファンからは「会見には事務所幹部が同席すべきだったのでは」との声も出ている。まだ「完全鎮火」とは言いがたい今回の騒動だが、この失点を教訓にして、山口だけでなくジャニーズ事務所もまた、更生することができるだろうか。
続きを読みます http://www.cyzowoman.com/2018/05/post_183629_1.html
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