NMB48の山本彩が27日、大阪・万博記念公園 東の広場で卒業コンサート『SAYAKA SONIC ~さやか、ささやか、さよなら、さやか~』に出演。高い歌唱力にギター、圧巻のダンススキルと山本彩の全てが詰まったような卒コンで観客を魅了した。
驚きのスタートだった。コンサート開始直後に山本はサブステージに登場。歌うでもなく、オドルでもなく、メインステージまで約100メートルをただ力強く歩いた。ファンは、その勇姿の一挙手一投足を見逃すまいと息を飲みながら見つめていた。そして最初に歌唱したのは「初めての星」。いきなりソロ&アカペラで心をわしづかみにした。
さらにシンガーソングライターとしての腕前も披露。バンドを従え、ソロ曲のバラードの「ジャングルジム」や、アップテンポな「HA!」でステージや花道を縦横無尽に駆け回りながらギターをかき鳴らした。そして加藤夕夏、日下このみ、石田優美ら8人とダンスで共演。ソロパートの最後に山本が登場すると大歓声。見事なテクで沸かせると、そのまま「野蛮な求愛」になだれ込み、観客を釘付けにした。
アンコールでは音楽への思いを吐露した。「NMB48での8年間は一日一日、一瞬一瞬が色濃くて夢中で走り続けてきて気がついたら8年が経っていました」と充実した日々を振り返ると「NMB加入以前の私も将来は音楽を、歌うことを仕事にしたい。そう思っていましたが、なかなかチャンスが掴みきれずに挫折をして1度、その夢を手放していました」と述懐。そんな状況がNMB48への一変した。
「もう1度、私に歌うことを許してくれたのがNMB48でした。だから、この8年はNMB48に全てを捧げて生きてきました。それも決して、そうやっていかなければいけない責任感だけではなくて、自分自身がしたかったから。何かとNMBと天秤にかけてもNMB以上になるものは私にはなかった。NMB48が大好きで、大切で、何よりも守りたかったからです」と同グループがきっかけとなり歌への気持ちを取り戻したことを明かした。そして「NMB48に入ってよかったです。心からそう思っています」と噛みしめるようにグループへの感謝の思いを口にした。
山本は何度も早着替えを行い、コンサートで歌われた36曲の全てに出演。1度は手放した夢を取り戻した場所への感謝を込めた熱唱だった。
■『SAYAKA SONIC ~さやか、ささやか、さよなら、さやか~』セットリスト
01.初めての星
02.転がる石になれ
03.ワロタピーポー
04.イビサガール
05.ナギイチ
06.絶滅黒髪少女
07.RESET
08.約束よ
09.ジャングルジム
10.抱きしめたいけど
11.孤独ギター
12.HA!
13.結晶
14.最後のカタルシス
15.星空のキャラバン
16.365日の紙飛行機
17.夢は逃げない
18.Bird
19.Blue rose
20.嘘の天秤
21.野蛮な求愛
22.友達
23.俺らとは
24.プライオリティー
25.太宰治を読んだか
26.僕はいない
27.カモネギックス
28.甘噛み姫
29.北川謙二
30.僕らのユリイカ
31.ずっとずっと
EN1.忘れて欲しい
EN2.卒業旅行
EN3.三日月の背中
EN4.僕だって泣いちゃうよ
EN5.青春のラップタイム
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