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[映画.com ニュース] 北野武監督が、裏社会に生きる男たちの抗争を描く「アウトレイジ」シリーズの最終作「アウトレイジ 最終章」のジャパンプレミアが9月25日、都内で行われ、北野監督をはじめ、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、池内博之、金田時男、岸部一徳が出席。総勢13人の“顔面世界遺産”そろい踏みに、客席からはどよめきが起こった。
関東最大の暴力団組織・山王会と関西の雄・花菱会との抗争後、韓国に渡り、裏社会を牛耳るフィクサー、張会長(金田)のもとに身を寄せた大友(ビートたけし)は、張グループと花菱の間に巻き起こったトラブルを機に、因縁に終止符を打つために帰国する。時を同じくして、花菱会ではトップの座をめぐる幹部たちの暴走が始まっていた。
北野監督は、「長続きさせようと思えばできたんですが、深作さん(深作欣二監督)の『仁義なき戦い』シリーズみたいになってしまうし、1度死んだ人を出すわけにもいかないから」と本作でのシリーズ“完結”の理由を説明。次回作として、自身が書いた純愛小説の映画化を検討しているというが、「きっと失敗するだろうから、そのときはバイオレンス映画に戻ろうと画策している」と不敵な笑みを浮かべていた。
西田は頸椎(けいつい)の亜脱臼、胆のう摘出手術を乗り越えてのシリーズ続投に「(撮影の)初日は、皆さんに抱えられながらの現場入りでした。北野監督に支えられ、お気遣いいただいて、花菱会を盛り上げることができた」と感無量の面持ち。また、2014年に脳出血で倒れ、昨年復帰を果たした塩見は「前作に続き、北野監督と仕事できたことは私にとって最高の喜びでした」とこちらも続投への思いは格別。一拍置いて「グッとくる映画です!」と声を振り絞った。
一方、シリーズ初参戦を飾った大森は、「ずっと北野監督のファンだったので、夢がかなった」と大喜び。過去2作に出演していた加瀬亮、新井浩文、桐谷健太の名前を挙げて、「ずっと嫉妬もありましたし、それを通り越して、恨みつらみも……」と笑いを誘った。
そんなキャスト陣について、北野監督は「台本さえ渡せば、僕が何もしなくても勝手に進行してくれます」と全幅の信頼。「これが区切りになっていますが、何年か経って、日本の役者オールスターで、またとんでもない映画を撮ってみようと思っています」とシリーズ復活の可能性を示唆し、舞台挨拶を締めくくっていた。
「アウトレイジ 最終章」は、10月7日から全国公開。
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