ビートたけしの楽曲をカバーした
菅田将暉(左)と桐谷健太
(C)2017『火花』製作委員会
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[映画.com ニュース] 第153回芥川賞を受賞したお笑いコンビ「ピース」又吉直樹の小説を映画化した「火花」の主題歌が、ビートたけしの楽曲をダブル主演の菅田将暉と桐谷健太がカバーした「浅草キッド」に決定した。あわせて、主題歌が流れる最新予告編がお披露目された。
映画は、漫才の世界で結果を出せず底辺でくすぶる徳永(菅田)と強い信念を持つ神谷(桐谷)が出会い、自らの才能に葛藤しながらも歩み続けた、10年間の軌跡を描く青春物語。主題歌決定を受け、監督と脚本を兼ねた板尾創路は「この曲ありきで脚本を作りました」と明かし、「この楽曲をエンドに使うことで、東西の芸人の世界が繋がり、より大きなテーマを持った作品になりました」と喜びを語っている。
菅田は、「桐谷さんと2人で歌えることに加えて、楽曲も『浅草キッド』ということでなんて贅沢なんだと思うとともにすごくワクワクしました。撮影が終わってしばらく経ちましたけど、2人で向かい合ってのレコーディングで、その時の情熱や、徳永と神谷の関係性を思い出して熱い気持ちになれました」と収録時を述壊。「歌詞の中にある『いつか売れると信じてた……』という箇所は、芸人さんはもちろん、我々にも通じる部分があるフレーズだと思います。エンドロールで流れる僕らの主題歌を楽しみにしていただければと思います」とメッセージを送っている。
一方の桐谷は、「ビートたけしさんの名曲を歌うと聞いて本当に嬉しかったです。関西人の2人が、東京の芸人さんの歌を歌うというのも感慨深いです」と歓喜。「2人同時のレコーディングでは最後に気持ちが本当に乗ってきて、向かい側で歌う将暉もいい感じの顔になっていくのをずっと見ていました(笑)。ビートたけしさんが作られた曲なので自分の持っているものを全部出しきって飛び込んでいきました。一緒に歌っているとどんどん流れができていく感じなので、1曲通して楽しんでいただきたいです」と仕上がりに自信をのぞかせている。
このほど公開された最新予告編には、菅田と桐谷が歌う「浅草キッド」にのせ、徳永が神谷に影響を受けていく過程や、芸人としての壁にぶち当たる様子が収められている。売れる気のない神谷の影響を受けすぎていると苦言を呈した相方の山下に、徳永が「お前に神谷さんの何がわかんねん!」と怒鳴り返すなど、2人の深い信頼関係や、待ち受ける厳しい現実が見え隠れする切ない仕上がりとなっている。
「火花」は、11月23日から全国で公開。
(C)2017「火花」製作委員会
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