世界的な人気を誇る前衛芸術家、草間彌生(やよい)さん(88)の作品を展示する「草間彌生美術館」が10月1日、東京都新宿区弁天町に開館する。オープンに先だち、26日に報道関係者らに内部が公開された。水玉模様や鮮やかな色彩にあふれた「草間ワールド」が展開する空間で、この日来館した草間さんは「世界の愛と平和のために芸術をもって闘っていく私の志を見て頂きたい」と話した。
草間さんの展覧会は国内外で開かれているが、個人の美術館を設けるのは初めて。開館記念展の「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」では、カボチャをモチーフにした立体作品やインスタレーション、カラフルな「わが永遠の魂」シリーズ、モノクロの「愛はとこしえ」シリーズの絵画など計45点を展示する。
美術館は草間彌生記念芸術財団が運営し、地上5階、地下1階。年2回の展覧会のほか、講演会も開催する予定だ。作品の展示スペースのほかに、グッズ売り場や資料閲覧コーナーも備える。草間さんは「私は、ただの芸術家ではありません。芸術をもった人生の改革者だと思っています」と話した。
開館は木曜日から日曜日と祝日で、90分入れ替えの完全予約制。ホームページ(http://yayoikusamamuseum.jp/)で、予約を受け付けており、既に11月分まで予定枚数が埋まっている人気という。入館料は一般千円。(木村尚貴)
◇
草間彌生美術館での内覧会後、草間さんは東京都内にある自身のアトリエに記者を招き、インタビューに応じた。主なやりとりは以下の通り。
0 件のコメント:
コメントを投稿