■『曇天に笑う』主題歌は「サカナクション」の新曲「陽炎」
本広克行監督が、プライベートでも親交がある「サカナクション」フロントマンの山口一郎に主題歌を熱烈オファーし実現した今回の主題歌。主題歌のタイトルは「陽炎」。この楽曲は、今年3月末から行われたライブツアーでもすでに披露され、ライブで演奏するたびに修正を重ね続け、10月に行われた幕張メッセ公演の演奏後ステージ上では、山口さんが「この曲が今後のサカナクションの方向性を決める」と言い切っている渾身の一曲。
■実は「陽炎」は未完成!?
なお、この主題歌「陽炎」はまだ完成していないそう。「サカナクション」のクリエイションに対する熱意はとても強く、これまで手掛けた映画音楽やCM音楽もそのこだわりから時間を掛けて何度も手直しをし、締め切りの直前まで試行錯誤を繰り返している。本作もまた、楽曲製作のオファーは撮影直前の2016年5月。映画の撮影は2016年8月下旬にクランクアップし編集作業を経て一旦完成し、今年7月には関係者向けの初号試写会が行われている。だが、山口さんは「ほかならぬ本広監督のオファーに応えていると確信できるレベルに達していない」と話しており、試写は急遽未完成のデモ曲を付けての対応となるなど足かけ1年半にわたっていまなお、制作が続けてられている。
■本広克行監督&主演・福士蒼汰から“楽曲完成祈願コメント”到着!
未完成ながら主題歌を公式発表ということで、異例の“楽曲完成祈願コメント”が本広監督と福士さん、そして「サカナクション」のレコード会社担当者から到着。
監督は「この映画の演出プランを悩み続けているときに2015年の日本武道館でSAKANATRIBEの音楽に踊り狂う観客を見ていて映画の冒頭のシーンはこの感じ、トランス、群れ、和太鼓、跳ねる人々! これだってことですぐに一郎さんに相談してオープニングの音楽はあっという間に出来あがってすごいインパクトになった」と興奮気味に語り、「オープニングを越えて新しい世界の扉を開くような曲を、歌詞を、作るのは本当に大変な作業で、ほぼ出来上がってるのに何度もライブで演奏しては変更して磨き上げていく。本当のところ曲を、一郎さんをずっと待ち続けている関係でいたいけど作品はいつか完成する。なんだか淋しいけど早く世界中の人に観て聴いて貰いたい。完全に待つことを楽しんでます(笑)」と完成を心待ちにしていると語った。
また福士さんも「試行錯誤して作られているサカナクションさんの楽曲。楽しみで仕方がありません。『曇天に笑う』に携わる人それぞれが時間をかけ、頭を捻り作る一つの映画。どんな空になるか期待感でいっぱいです」とコメント。
「サカナクション」担当A&R山上聡(NF Records/ビクターエンタテインメント)は、「バンドは自信を持って皆様にお届出来る新しい音楽を見つけるために必死にもがいております」と現在の状況を明かし、「皆さまにおかれましても我々とともに、手に汗握りながら完成をお待ちいただければ幸いです」と話している。
また主題歌決定とあわせて、福士さん演じる曇天火が堂々と真ん中に立つ新ビジュアルも公開。なお、このビジュアルを使用したチラシが、11月25日(土)より全国の劇場にて掲出・設置される。
『曇天に笑う』は2018年3月21日(水・祝)より全国にて公開。
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