作家の村上春樹さんが初めてラジオのDJに――。「TOKYO FM」(全国38局ネット)で5日夜、特別番組「村上RADIO~RUN&SONGS~」が放送された。55分間の番組で、自身が選んだ曲をかけながら、音楽への愛と豊かな知識を中心に、走ること、創作について語った。
「走る時に聴いている音楽」がテーマ。1千~2千曲を入れたiPodを7台持つという村上さん。「難しい音楽はだめ。シンプルなリズムがいい」と流したのが「ザ・ビーチ・ボーイズ」のブライアン・ウィルソンによるディズニー曲のカバー。ジョージ・ハリソン、ジョーイ・ラモーンなどの歌を自身の思い出を交えて解説した。番組では事前に音楽についての質問も募った。「自分の葬儀でかけてほしい曲は」という質問が30通ほどあったそうで、「ビー・ジーズのナイト・フィーバー、というのは冗談で……」と笑い、「生きているときにしっかり聴いたので、死ぬときくらいは静かな方がいいですね」と話した。
村上さんの小説にはクラシックからロック、ジャズまで多彩な曲が登場する。小説を書く時に意識するのは「リズム、ハーモニー、フリー・インプロビゼーション(即興演奏)」といい、「文章の書き方は音楽から学んだ」。冗談を交えたおしゃべりは軽快でのりのり。最後は「意外にというか結構楽しかったです」。(中村真理子)
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