映画「散り椿」
岡田が演じるのは、かつては藩を追放されるも妻の最期の願いを胸に藩の不正や権力に立ち向かっていく男・瓜生新兵衛。西島が新兵衛と共に道場の四天王の一人で、持ち前の頭脳明晰さで藩主の側用人として頭角を現す榊原采女を演じる。撮影は、富山、彦根、長野にて時代劇としては前代未聞の全編オールロケを敢行。解禁された特報では、“美しい自然”と木村キャメラマンによる“美しい画”、木村監督の演出と岡田、西島ら豪華俳優陣による“美しい佇まいと生き様”が全編通して描かれる。
西島秀俊、初共演の岡田准一に苦情?
今回が初共演となる岡田と西島。初共演の印象を聞かれると、西島は「この映画で岡田くんが一番ひどかったのが…」と最初に切り出し、「一騎打ちのシーンで、3ヶ月練習してきた殺陣を当日の朝変えた」と暴露。岡田は「ヒリヒリしましたよね(笑)」とニヤリ。「大作さんが『空気を撮りたい』っていう方なので、予定調和にならないようにヒリヒリしたほうが面白いよねって」と理由を話すも、西島は「前日に言ってくれればよかったじゃん!」とつっこみ。
すると岡田は「でも2回くらい流されそうになって…」と明かし、西島は「最初は車の中で『(変えなくても)いいんじゃないかな?』って。次はメイク中に…」と変更を阻止していたことぶっちゃけ笑いを誘った。岡田は「3回目に『わかったよ!』って言って下さって(笑)」と振り返り、「西島さんだからこそできることだった。粘ってよかったです」と話した。
池松壮亮も岡田師匠の“こだわり”に困惑?
すると今度は岡田から殺陣を教わっていたという池松が、「こちとら素人ですから、1、2ヶ月練習したものを、テスト終わって“次本番”ってときに3パターンくらい見せられて『どれがいい?』って。…こちとらどれでもいいんですけど」とぶっちゃけ。「一応お付き合いして、先輩ですから『これがいいんじゃないですか?』って」と殺陣に徹底的にこだわる岡田に付き合っていたことを明かすと、岡田は「いろいろ御迷惑かけてすみません(笑)。当日変えてすみません(笑)」と頭を下げて謝罪し、会場は笑いに包まれた。木村大作監督、岡田准一の殺陣を異例の絶賛
また木村監督はそんな岡田の殺陣について「スピードの面で言ったら三船敏郎、高倉健、勝新太郎、仲代達矢を上回る」と絶賛。岡田は「すごい人達が名前出てきたのでクラクラして」と驚いていた。木村大作監督、渾身の一作
過去日本アカデミー賞最優秀撮影賞を5回受賞、キャメラマンとしてだけでなく映画監督としても『劔岳 点の記』(2009)で第33回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞している日本映画界の巨匠・木村大作氏が、三度目の監督作として挑んだ本作。『蜩ノ記』で直木賞を受賞した葉室燐氏の名作と言われる「散り椿」(角川文庫)を無口で不器用だが、清廉に生きようとする侍たちの“凛とした生き様”、そして愛する女性の為に命を懸けて闘う、切なくも美しい愛の物語をテーマに、日本人の誰もが心揺さぶられる作品に仕上げた。(modelpress編集部)
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