石原裕次郎記念館が閉館、まき子夫人に浮かんだ裕次郎さんのねぎらいの言葉 - Crune Blogs

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2017年9月1日金曜日

石原裕次郎記念館が閉館、まき子夫人に浮かんだ裕次郎さんのねぎらいの言葉

 昭和の名優で1987年に亡くなった石原裕次郎さん(享年52)の遺品などを展示している北海道・小樽市の石原裕次郎記念館が31日、閉館した。91年7月にオープンし、延べ2000万人が来場。石原プロモーション会長・まき子夫人(84)、舘ひろし(67)や神田正輝(66)ら軍団メンバーも駆けつける中、26年の歴史に幕を下ろした。

 没後30年たっても、裕次郎さんの息吹を感じる記念館。まき子夫人は「私が、裕次郎が、大好きな小樽。大好きな海のそばの、このように美しい記念館で26年も皆さまにお目にかかれた。石原裕次郎も喜んでいると思う。悲しいですけども、つらいんですけれども、苦しいのですけども」。肩を震わせながら、最後の時を迎えた。

 裕次郎さんが3~9歳を過ごした小樽。まき子夫人が初めて訪れたのは、結婚前のお忍び旅行の時。「もう“時効”になっておりますが。どうしても裕さんが『小樽を見せたい』と。今から60年近く前。それが、やはり小樽という一番強烈な印象。私は裕さんと一緒に見た小樽で記念館を開いて、皆さまにご覧になっていただきたかった」。思い出の地に、名残は尽きない。

 まき子夫人には、天国の裕次郎さんからのねぎらいの言葉が浮かぶ。「『よくやったな』『よくやったじゃないか』ですね。1人ではできませんが『本当にいい仲間に恵まれて、本当にまき子は幸せだな』と言ってくれるんじゃないかと思う」。この日は4000人が訪れ、閉館を迎えた午後6時にも2000人が残った。万雷の拍手とともに、いつまでも「ありがとう~」「裕ちゃ~ん」の声が響き渡った。

 ◆今後は巡回展開催

 記念館は、施設や設備の老朽化を理由に閉館された。今後、展示されていた伝説の愛車「ロールス・ロイス」は小樽総合博物館に移されるなど、遺品の一部は各所に寄贈。ほかの所蔵品については一度、都内の自宅などに持ち帰られ、今後は要望を受けた地域などを巡回する「全国縦断石原裕次郎遺品展」を開催していくという。第1回は来年7月に都内での開催を予定。建物については、もらい手がなければ解体されることになる。

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