福岡市の3億8000万円強盗事件 一部の容疑者は事件後に豪遊か

　福岡市・天神で４月、金塊の買い付け資金約３億８４００万円が強奪された事件で、強盗致傷容疑で逮捕された７人のうち一部の容疑者が事件後、長期の観光旅行やゴルフなどをしていたことが２日、捜査関係者への取材で分かった。県警は奪った現金を遊興費に充てた可能性があるとみて調べている。

　捜査関係者によると、ともに職業不詳の平井啓太容疑者（２５）＝住居不詳＝と徳永賢司容疑者（２５）＝大阪市浪速区＝が事件後の５月下旬ごろ、沖縄に２週間程度、旅行していたことを確認したという。滞在先は人気リゾートホテル。徳永容疑者は写真共有アプリ「インスタグラム」に海の写真を投稿し、「平井が金なくなるまで帰らん言い出した」などとコメントを書き込んでいた。両容疑者は幼なじみで中学の同級生。ゴルフや外食も繰り返しており、県警は周辺から「暮らしぶりが事件後に大きく変わった」との情報を複数得ているという。

　事件は４月２０日昼、福岡市中央区天神１丁目で発生。男性会社員（２９）が銀行から現金を引き出して近くの駐車場に戻ったところを男３人に襲われ、現金入りのスーツケースを奪われた。県警は平井容疑者ら７人を強盗致傷容疑で、福岡市内の男２人を逃走車両に関する証拠隠滅容疑で逮捕した。

＝2017/11/02付 西日本新聞夕刊＝

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