対局を振り返る藤井聡太五段=1日午後11時19分、東京都渋谷区の将棋会館で(松崎浩一撮影) |
中学生棋士の藤井聡太四段(15)が一日、東京都渋谷区の将棋会館で、第七十六期名人戦・順位戦C級2組の九回戦に臨み、午後十一時五分、梶浦宏孝四段(22)に百十四手までで勝った。ここまで九戦全勝の成績で、三月の最終十回戦の結果を待たずにC級1組への昇級を決め、同日付で五段に昇段した。中学生の五段昇段は史上初めて。
十五歳六カ月での昇段となり、加藤一二三・九段(78)が一九五五年に達成した十五歳三カ月に次ぐ史上二番目の若さ。加藤九段は当時の規定で、次年度に高校一年生になってからの昇段だった。
順位戦は名人戦の予選に当たり、段位や対局料、引退などに直結する。A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の五組に分かれ、一年かけてリーグ戦を争う。成績によって棋士が組を入れ替わり、A級の一位が名人に挑戦する。
◆目指した昇級、うれしい
藤井五段の話 一気に激しい展開になって難しかったが、踏み込んでいけたのが良かった。順位戦では一年間、昇級を目指して戦ってきたので、それが果たせたのはとてもうれしい。最終局も全力を尽くしたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿