■あらすじ
35歳の人気脚本家・高遠奈津(水川あさみ)は、家事を支えてくれる夫・省吾(眞島秀和)と郊外の一軒家で暮らしているが、元・テレビ局ディレクターの夫が仕事に関与することを疎ましく思い始めていた。また、恐母・紀代子(多岐川裕美)から不妊治療を勧められることにも嫌気がさし、雑誌編集者の親友・岡島杏子(篠原ゆき子)に度々、家庭での愚痴をこぼしていた。
そんな中、舞台演出家・志澤一狼太(村上弘明)から新作舞台に招待され、それを機に一夜を共にする。本能につき動かされるままに家を出たが志澤からは思わぬ放置をされてしまう。孤独を抱いた奈津の前に現れたのは、大学時代の元恋人・岩井良介(田中圭)だった。甘い時間を過ごしながらも、満たされない欲求が続くが、ひょんなことから出会った新進俳優・大林一也(柳俊太郎)からも言い寄られる。欲望に忠実に踏み出した奈津の先にあるのは果たして幸福か、それとも孤独か――。
■原作は“映像化困難”とされた村山由佳の傑作ラブロマンス小説
本作は、「天使の卵―エンジェルス・エッグ」「放蕩記」などで知られる村山氏の同名小説のドラマ化。官能ラブロマンスの枠に留まらず、“女”であることに貪欲に生きる主人公の物語で、第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞と文学賞をトリプル受賞し、販売部数も累計62万部を突破して話題となった作品。性愛を突き詰めた内容から映像化は困難とされてきたが、今回遂に御法川修監督(『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』『泣き虫ピエロの結婚式』)のもと映像化を実現させる。
■水川あさみ、いままでのイメージを一新!
ドラマの人気脚本家で本作の主人公・奈津を演じるのは、役と同様今年35歳を迎える水川さん。夫とは結婚して6年余りだが、常に葛藤がある…。数々の官能シーンにひるむこともなく、束縛から飛躍せんとする、女性の感傷と覚悟の様を繊細に体現。男性を次々と乗り換え、欲望に正直に生きる女性を時に大胆、かつしたたかに、時に脆く演じる。
水川さんは、「まず女というものがもろに表立った作品、いままで縁のなかったような役柄がわたしのところに来たことにまず驚きました」と心境を明かし、「欲望に正直に生きるということは自分の自由を掴み取るということ、それは孤独ということ。わたしなりにいまの精一杯でさらけ出し、奈津を演じることはチャレンジでした。良い意味での不快感を味わっていただけるとうれしいです」とコメントを寄せている。
また村山氏は、「主人公・奈津は、演じるにはおそろしく厄介な役だと思います。奔放で、性的快楽への好奇心を抑えきれない女。けれど彼女は人一倍モラリストでもあり、周囲に見せる顔と本当の自分との乖離に苦しんでいる。――もしかすると同性からさえ後ろ指をさされかねないこの難役を、大きな覚悟で受けて立って下さった水川あさみさん、そして、地上波ではまず望めない大胆さと細やかさをもって、見事な人間ドラマに織り上げて下さった御法川監督に、心からの感謝と賞賛を捧げます」と語っている。
■主人公を取り巻くキャストには実力派揃い!
そして、主人公を取り巻く男性陣として、奈津がいままでの生活を捨てるきっかけとなるカリスマ演出家・志澤一狼太役を村上弘明、大学時代の先輩で奈津に想いを寄せる新聞記者・岩井良介役を田中圭、奈津を支配しようとする夫・省吾役を眞島秀和、野心に燃える若手役者・大林一也役を柳俊太郎。
さらに、幼い頃から常に奈津を縛りつける威圧的な母親・紀代子役を多岐川裕美、奈津が唯一心を開いている編集者・岡島杏子役を篠原ゆき子が演じる。
連続ドラマW「ダブル・ファンタジー」は今夏、毎週土曜日22時~WOWOWプライムにて放送予定(全5話 ※第1話無料放送)。
続きを読みます http://www.cinemacafe.net/article/2018/02/22/55511.html
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