ホテルにＮＨＫ受信料支払い義務…最高裁で確定

　ＮＨＫが、客室などに置かれたテレビの受信料支払いを拒んだホテル経営会社（東京）に対し、受信料を支払うよう求めた訴訟の上告審で、最高裁第３小法廷（戸倉三郎裁判長）は９日、経営会社の上告を棄却する判決を言い渡した。

　受信契約の締結と、客室など２７９か所に設置されたテレビの受信料計約６２０万円の支払いを経営会社に命じた１、２審判決が確定した。ＮＨＫによると、企業など未契約の事業所に受信料支払いを求める訴訟を２４件起こしているが、最高裁で確定したのは初めて。

　１、２審判決によると、経営会社は東京と群馬に計３か所のホテルを展開し、客室や食堂などのテレビの受信契約を拒否。ＮＨＫが２０１３年８月～１４年５月の１０か月分の支払いを求めた。最高裁大法廷は昨年１２月、ＮＨＫが受信料支払いを個人に求めた訴訟で、受信料の支払い義務を認める初判断を示しており、この日の判決はこれを踏襲した。

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