愛媛県宇和島市は19日、震度4を観測した同日未明の地震直後の防災放送で、人気バンド「SEKAI NO OWARI」のNHKの平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)テーマソング「サザンカ」が、市内の野外スピーカーなどから流れるトラブルがあったと明らかにした。

 地震は午前3時31分ごろ発生。市によると、同3時35分ごろ、市内各地に設置された243基のスピーカーや各家庭の防災ラジオ約2万7000台から2回にわたり数秒間流れた。

 防災放送は通常、野外のスピーカーや防災ラジオを自動で起動させ、地元のラジオ局が使用している周波数の電波に割り込んで震度や注意喚起などの音声などを流す。その後、電源が自動で切れる仕組みになっていた。

 19日は、スピーカーなどが起動し、約30秒間無音の放送が流れた後、電源が切れずにラジオ局の放送に切り替わり、曲がそのまま放送されたという。

 市の担当者は「大変なご迷惑をお掛けした。再発防止に努めたい」と話している。庁舎内の機器などに異常がなかったかどうか、原因を調べる。(共同)