本日2月18日に東京・TOHOシネマズ 新宿にて映画「
「リバーズ・エッジ」は1990年代の都市に生きる若者たちの欲望や不安、焦燥感を描く青春群像劇。原作は
小沢から届いたメッセージは司会に代読された。コメントの中で小沢は「ふみさんの顔が京子さんそっくりに見える場面があり、驚きました。あれはなんなのだろうと、今も思っています。吉沢亮くんのあの横顔から川を鳥が飛んでいくシーンは、記憶して、再生して、何度も考えて、音にしていきました。ぼくにとってのヒントは、ふみさんの肩でした」と、劇中から楽曲のヒントになったシーンを明かす。また「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」には二階堂と吉沢が参加しており、レコーディングの様子を「ふみさんは言葉の感情を音楽にして、逆に亮くんはすっきりとリズムに凛々しく、録音していました」と振り返った。「自然に体が動く方向へ、思い切って飛んで、がんばって。本当に良かったです、『リバーズ・エッジ』」とコメントが締めくくられると、二階堂は「感無量です」としみじみ述べた。
小沢健二 コメント
もうずっと前の冬の夜
もうずっと前の冬の夜、岡崎京子さんの家に行くために東京の路上で二階堂ふみさんを待っていると、真っ暗な中に、ふみさんが一人で現れました。療養中の京子さんに負担をかけないために、一人でいらしたのだと思います。ふみさんとぼくは暗い坂を登って、京子さんの家に入りました。
ふみさんが「リバーズ・エッジ」の映画化にかけた情熱は、小宇宙を創れるくらいのものです。それをふみさんは静かにたたえて、京子さんに話をしていました。そこから流れ出た水がこうやって、映画となってみなさんに届きました。
ラッシュを見た時は、ふみさんの顔が京子さんそっくりに見える場面があり、驚きました。あれはなんなのだろうと、今も思っています。吉沢亮くんのあの横顔から川を鳥が飛んでいくシーンは、記憶して、再生して、何度も考えて、音にしていきました。ぼくにとってのヒントは、ふみさんの肩でした。
そうやってできた主題歌「アルペジオ」に声を入れるスタジオでは、ふみさんは言葉の感情を音楽にして、逆に亮くんはすっきりとリズムに凛々しく、録音していました。
ぼくは「アルペジオ」については、「若い人にどう聞こえるか」とか「若い人がどうのこうの」は一切考えませんでした。そういうのは、漫画を描いていた頃の京子さんや、その頃のぼくは嫌いだったし、今も嫌いです。当然。笑
世田谷の小さな空間から流れ出した水が、大きな川になって、流れています。
本当に大きなものって、実は結構個人的で、小さくて、かっこ悪くて、理屈が合わなくて、それでも自然に体が動いてできるのではないかと思います。自然に体が動く方向へ、思い切って飛んで、がんばって。
本当に良かったです、「リバーズ・エッジ」。
小沢健二
続きを読みます https://natalie.mu/music/news/270050
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