平昌オリンピックも終わっていないというのに、もう東京オリンピックに向けてのバトルが始まっている。選手のことではない。テレビ局が「特番」を仕切る司会者(MC)選びに血眼になっているのだ。その意外な「目玉」はというと――。
東京オリンピックの開会式まで、あと2年と半年。遅れを取り戻すかのように建設が進む競技場を横目に、テレビ局が必死に押さえにかかっているのが、MCのスケジュールだ。
「2年半先といっても遅いぐらいなのです」
とは制作プロダクションの関係者である。
「オリンピック特番のMCを務めることになると全体で2週間以上、しかも生放送で毎日拘束されることになる。現在、レギュラーの番組を持っているのなら、今のうちに調整しておくことも必要です」
加えてオリンピック番組のMCは、爽やかなイメージが欠かせないし、トークも上手いタレントとなると限られてくる。
「それもあって在京キー局のオリンピック特番は、毎回同じタレントをMCに起用することが多いのです。実績とお互いの“手の内”が分かっているし、スケジュールも組みやすいからです」(同)
たとえば、日本テレビは北京オリンピックから6大会連続で櫻井翔がキャスターを務め、また、TBSはアテネオリンピックから8大会連続で中居正広。テレビ朝日も松岡修造を8大会続けて起用している。
ただし、フジテレビだけは国分太一を起用した時期があったものの、元選手や局の関係者を使うことが多かった。今回の平昌オリンピックのキャスターも加藤綾子(元フジの局アナ)と高橋大輔(元フィギュアスケート選手)、野村忠宏(元柔道選手)というメンバーである。
「他局からすると、うちのキャスターはやっぱり地味。そこで、東京オリンピックでは人気タレントを起用するべく人選に入っています」(フジテレビの関係者)
そこで目下、マークされているのが関ジャニ∞の村上信五(36)である。
テレ朝も参戦
「村上は昨年、『27時間テレビ』のMCに抜擢されたほか、レギュラー番組が10本。関西弁を交えたトークは西日本の視聴者にも人気があって、話術には定評があります。すでにうちは、ジャニーズ事務所に打診していますが、最近になってテレビ朝日も松岡修造の次の人材として触手を伸ばしてきた。これから両局で争奪戦になることは間違いありません」(同)
一方、ジャニーズ事務所にとっても、この申し出は「渡りに船」なのだという。
「櫻井や中居に続けと、最近のジャニーズはMCに手を広げています。将来的に見越しているのは、もちろん東京オリンピック。再来年7月の開催が近づくにつれて、オリンピック関連番組も増えると見られ、歌と踊りばかりのタレントが次々にMCに進出している。村上がどちらかの局でMCに決まれば、勢いがつくことは間違いありません」(広告代理店関係者)
そういえば、KAT-TUNの亀梨和也やNEWSの小山慶一郎など、最近のニュース番組はジャニーズタレントばかり。平和の祭典がジャニーズの祭典になる日も近そうである。
「週刊新潮」2018年2月15日号 掲載
続きを読みます http://news.livedoor.com/article/detail/14320251/
0 件のコメント:
コメントを投稿